中国のエレベーター ・・・電梯ディェン・ティ
今回の私の文は
「電梯 ディェン・ティ」(エレベーター)
です。
創刊号から必ず自分の文は書いてますので、81作目となります。
「よくそんなに書くことがありますね!」と、言われますが、何と、
実は『隗報』以外にも、ネット版のホームページ『隗』にも毎月の
同じような欄がありますし、更に他にも頼まれれば文を書いてます
ので、量的にはもっとありますが、どうしてどうして、まだまだ
書きたいことはたくさんある、という不思議な国です、中国は。
そんなヘンなのがあるわけではありません。
こちらが、スタンダード電梯。こう額縁になっている廻りのところが、
木で出来ていると、私などは何故か落ち着きます。でも中国では石の
方が多いです。大理石かな。ニセモノでしょうが。
中国は高層での建築物が多く、住まいも、オフィスも基本平屋が
ないので、電梯は必需品です。
多分皆さんが、中国で利用するのはホテルの電梯がほとんど
でしょうが、友人の住まいや、仕事場を訪ねても必ず、かなり上の方に
住んでますので、日本よりは台数が多いかも。
こうした、外が見えるタイプの電梯もあります。この変化形も
いくつかあって、丸ごと筒のようなにも乗ったことがありますが、
どうも余り、好ましくありませんし、なによりその必要性を感じません。
電梯内に液晶のこうした宣伝パネルがついてるのにも乗りました。
ただし、こちらはそれに見とれていて、自分の降りる階を乗り過ごす
又はドアーが閉まりそうになって慌てて降りる、といったことになりがち
です。(私だけかな~)
それで、今回私が書きたかったのは、電梯そのものより、
その電梯内での人々の過ごし方?が問題でして、
中国の人はああいう空間に入ってきても、それまでの空気感をそのまま
持ち込みますので、日本人なら乗り込む前までの話しを止めて黙り込む、
或いはヒソヒソ話す、などと外と中では違いがあるものですが、中国の人
にはその区別がないので、そのままの音量で話してることがあります。
目は合わせないようにし、相手の顔も余り見ないように私などは
躾がいいので直ぐにそうしますが、かなりジロジロ見られたり、普通
乗ったら乗降口ドアーの方に向いて立ちそうなものですが、そうして
いる私を横の壁を背にじっと私の方を見ている、見られている経験も
あります。かなり居心地が悪いものです。
ドアーが開いたら、降りる人を一呼吸待って、乗る側が乗り込み
そうなものですが、開いたらいきなりそこで待ってた人がそれも中央
から乗り込んできて、ぶつかったこともあります。乗るのに何をそんなに
急いでいるのか、全く理解できません。
と、いったような電梯そのものより、それを利用する中国人の様子に
感心があるのは何時ものことですが、
最後に珍しく、文の中である提案をしておきました。
それは、電梯内での時間を、誰とも目を合わせず、何気ない素振りで
すごせるように、あの中の大概は無味乾燥な白い壁に何か絵を描いて
それを眺めながら過ご競るようにしてもらいたい、とのお願いです。
中にできれば心和む絵がいいのですが、
何でしたらしょうがない、そのビルに入っている会社などの
宣伝広告の絵でもいいです、これでしたら費用はその
会社が持つでしょうから、実現しそうです。
そうだ!これだと日本のエレベーターでも実現の可能性がありそう。
エレベーターの中壁を宣伝媒体として売り出す。
いいでしょ、コレ!何せあの時間は退屈なんで皆結構真剣に見ますし。
宣伝効果としても期待できるじゃありませんか。
このアイディア、誰か買ってください。
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