南京、工場跡地でガス爆発事故
昨日書いた「中国へサラブレット輸出」の話題は、昨夕、北海道新聞・夕刊に
「日高育成牧場を中国政府が視察」の記事がタイミングよく載りましたが、この
視察を事前に知っていたわけではなく、偶々です。たまたま書いたその日にその
関係の記事が載っただけでして、それを予期していたわけでは有りません。
中国の話題に限って言えばもうこうしたことは珍しくも無く、いつも何処からか
中国から誰かが来ていて、様々な交流がされているだけの話でして、そうした、
情報をもっと個々に発信していただければ、もっともっと全体の様子が見えてくる
と思います。どのような形でも、どんどん細かな情報をお寄せいただければありが
たいと思います。
で、今日の話題は昨日、中国南京市で起こったガス爆発事故について。
犠牲者が何人に
なったのか、確かめ
てないのですが、
私が昨日の時点で
知りえた中国報道の
伝えた数は、死者が
13人、現在治療を
受けている人の数が
120数名、となって
ました。
多分少しこれよりは
増えているのでしょうが、何にしても痛ましい事故です。
この事故は事故原因が恐らく、その廃業したプラスチック関係の
工場らしいのですが、その解体作業中に、誤って地下埋設のガス管を
切断、そのガスが漏れに、そばの火が引火して、爆発。
大惨事となりました。
幾つか問題があるのですが、
実は中国ではここのところこうした類似の事故が
とても多くて気になってました。
先の大連の事故も書こうと思ってたのですが、
同じく今月7月16日には、大連の油送管爆発事故、
同じく7月17日翌日には、蘭州石油化学工場の事故、
大きい事故で記憶にあるのは、去年の山東省の科学薬品工場爆発事故、
この間に、炭鉱での爆発や出水事故なども入れれば凄い数です。
今回の南京の事故、新聞報道や記者会見の様子なども伝えれれてますが、
「都市部のすぐそばに潜む危険」と中国の新聞などでは訴えてましたが、
確かに、都市部の快適な暮らしを維持する為に、
或いは、以前は街中ではなかったそんな工場の用地が都市の拡大等で
気づいてみたら、化学を扱う工場が町の真ん中になってしまって、等の、
必ずその経済活動を要因とする論調が出るのは理解できますし、
中国の現状、あの経済発展を見ていると、否定は出来ません。
ですが、私などは人間は間違いを犯す動物だ、というのを前提にしてまして、
自分のことを考えるとよく分かりますが、始終間違いを犯します。
その間違いが事故につながらないのは、そうした時は間違いを起こさないよう
自身も気をつけ、かつ間違いを起こさない方策と、注意を喚起する様々な方法が
あって、はじめてどうにか大きな間違いを起こさないようになってます。
例えば、一番身近な事故は、自動車事故。この事故で一体年間何人の方が
亡くなっているかを考えれば他の事故など比ではないのですが、これまた、
先ず運転者本人が気をつけるのが一番、次にシートベルトをするなどの取りえる
方法は取る、などがその対策法でしょう。或いは出かけない、というのが一番の
安全策となるのかも知れない。でも、家に飛び込んで来る自動車もあるが、
それは被害を受ける点で防ぎようが無いものはあるが、少なくとも自分が加害者
になら無いようにするのは自分で加減できうる。
急激な経済発展をその要因とする論調を必ずこうした時に持ち出されますが、
確かにどの国も発展途上でそのスピードと安全対策が合ってない事はありますし、
経済発展というのは何処かそうした無理を重ねた先にあるもので、それらを犠牲
にしても手入れたい”富”を求めて突き進んでいる、そんな時代がある。
日本にもそうした時期がありましたし、そういう類似の事故無かったかと言えば、
ありました。痛ましい事故が。
ですが、それらは、単発のもので、こんなに続くのは何処かに違う問題が
あるはずです。
危険と思われる作業をする際の規制や、個々の人間の間違いをいち早く
チェックできる制度を早く中国でも取り入れて欲しいものです。
中国はこうした点ではその体制から、制度を取り入れるには日本よりずっと
速くてやりやすい体制にあるはずなので、すぐにも出来ると思うのですが。
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