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2010年6月 8日 (火)

中国大学受験事情ー始まった高考ガォ・カォ

  ほぼ外国諸国では、学校の年度始まりを秋に、9月に学校が始まる、

 という国が多く、日本のように春(4月)に始まる国は珍しいようです。

   中国も9月に学校が始まり、春節(2月頃)までが前期、

   春節休みを挟んで、夏(8月)までが後期となります。

   9月がスタートですので、9月に新入生がやってきます。

   それで、そこから逆算して、大体この時期(6月頃)に大学の

  一斉入試試験が実施されます。

    その入試統一試験を 高考 ガォ・カォ といいます。

   ということで、高考の季節が今年もやってまいりました。

1212121 中国テレビニュースでもやっていますし、

勿論他のメディアもこれを大きく

伝えています。

 このことも毎年のことで珍しくも

ありません。

 何せその力の入りようが異様という

   か、トップニュースでこの大学受験を伝えています。

     人生の関門としてこの若者が希望した大学に入れるかどうかは、

   それはそれは、大きな問題であることも分かりますし、父母の期待が

   これまた、一人っ子でもありますから、否応なく多くなることも分かります。

    ですが、私が見ているのは、中国のこうした受験大騒ぎもあとここ

   数年で治まるであろうと見ています。

    今年でもまだその余韻?は見て取れますが、数年前がピークでそれは

  ちょっと異常でした。大学入学が全てであった頃がありました。

    人々の考えも少し変わりつつあります。有名大学へ子弟を送ることが

  人生の目的というのはちょっと寂しいものがあります。

    そうは、言ってもまだまだ、その考えは根強くあります。

    子供数自体が中国でもピークを向かえ、この先は下り坂に入ります。

   当然、受験生の総数がすくなります。

     一方で大学はこれまでの政府丸抱えの経営から、独自に採算性を

   求められ、急に学問の府で生産性を上げろと言われても、出来ることは

   生徒数を増やして、授業料を値上げし、収入を増やすくらいのもので、

   実際にそれを始めました。更に、各大学の施設が丁度この時代に入って

   老朽化もありますし、近代化に追いつかなくなり、新入生を多く入れる為に

   施設を新しくし大きくすることを一斉に始めちゃいました。

     

    結果、大学在学中に掛かる親の経済的負担が一気に上がりました。

   沢山の学生を受け入れた為、大学側の教師の配置やさまざまなコストも

   大きくなり、どの大学も借り入れをして凌いでいます。

     余りに膨れ上がった学生数は、卒業時にその就職がおぼつかない、

   という事態を招き、大学は卒業したが就職先が見つからない、話題は

   日本のマスコミでも取りあがられています。

     ということで、大学に魅力そのものにも多少陰りが見え初めています。

   ですから、私の予測はあと数年で中国のこの時期の高考ガォ・カォ騒ぎ

   は無くなるだろうと思ってます。そんな時代もあったよね、といわれる時が

   くるでしょう。

     で、今年はまだまだ熱いそんな様相を呈している高考ガォ・カォです。

   そこでよく話題になるのが、

    また、よく例に出されるのが中国は「科挙」の歴史からそうなんだ、

   ということですが、騒がれ取り上げられるのが、「カンニング」話題です。

    毎年、そこまで頑張るか!という策が現れ、それに対抗する為に

   試験をする側もその上を行く厳戒態勢です。

     代替受験を許さない為の、受験票の工夫から始まって、

     試験会場に入る際の、身体検査は、金属探知機は勿論のこと、

     空港設備より厳しいチェック、

     会場には監視の為のカメラが稼動、

     あらゆるハイテク措置を駆使しています。

    お金掛かるだろうなコレ、と思って見ています。

    試験制度にも毎年のようにいろいろ工夫が凝らされているようです、

   ですが、どうやったところで「完全」な公平な試験というのが確立できないことは

   勿論ですし、何を持って「完全」というかが、毎年多分議論されてこうなって

   いるのだろうと憶測しています。ご苦労さんなことです。

     受験側はまたその隙を縫って、少しでも有利な条件があればそれを

   利用しようとします。北京在住者が北京大学に入りやすいなら、親はまず

   何としても北京戸籍を取得しようとし、

     ただ単に試験の成績が良いものを入れるのは、記憶の勝負だという

   ことで、芸術・体育でもその優れた人を入れる枠を作ると、そこに何とか

   横から入ろうと、スポーツ記録の改ざんまでするようになったり、

     親がらみで大変です。

     そういえば、もう一つ、

    その「記憶」に偏る試験の隘路を避ける為でしょう、

   ある「題」を出題されて、作文を書く試験を取り入れてますが、

   この「お題」も奇抜なら、それをどう採点してるのかが不思議。

    作文の採点って難しいでしょ、時間もかかるし、

    この高考ガォ・カォの結果を受けて、それぞれが

   受験校を今度は具体的に決めることになります。

    まあ、中国の受験生のみなさん、頑張ってください。

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