温家宝的笑臉 -温家宝の笑顔
30日夕方、日本訪問に着いた温家宝ウェン・ジャ・バォ首相が
飛行機のタラップから降りようとしているところです。
今回は3年ぶりの訪日。
時期悪く、日本の政局が急に雲行きが怪しくなり、鳩山総理も
腰が落ち着かない、そんな日の来日となりました。
こうした訪問日程は相当前に計画・決定されていますので、今日の日本の
政局の混乱までは予測できませんので、お客様にはちょっと気の毒というか、
ある意味、多少失礼な面もあるのですが、
それでも、温家宝首相は笑顔を絶やさず対応してました。
この人ほど、笑顔を見せる中国の要人はいません。いや、世界的のこれほど
笑顔を見せる国家指導者はいないと思います。
鳩山さんだって、まぁ今が苦しいときですから笑顔どころじゃないですが、
そんなに、外国へ行って笑顔を見せる指導者は多くは無いと思います。
また、先日の青海地震の時もそうでしたし、前の四川省大地震のときも
現場に真っ先に駆けつけては、涙している姿をカメラの前で見せています。
では、この人がそんなに感情を隠すことなく露にするタイプか、というと、
決してそんなことは無いですね。感情そのままに顔に表しているかというと、
私は逆だと思います。この人ほど、感情をおさえ、いつも見られていることを
意識している指導者はいないと思います。
とりわけ、中国の指導者に多いのは、常に感情を抑えた様子で、いつも
変わらないことをしめし、顔色を変えない、という方が多い中にあって、彼は
異質です。
それは、おそらく彼の個性というか、キャラクターというか、また、笑顔が
人を安心させる、そんな感じを与える人なのでしょう。
30日に着いてすぐに、日中友好協会を始め各友好団体との宴会に
出席した彼が詩を披露しています。
融氷化春水、雨過青山分外翠、大地生葳蕤。
というものですが、
3年前彼がやってきて、「氷を溶かす旅」と、自分の訪日を位置づけてましたが
それが、達成できて、
「氷が融け、雨の後の翠が山を覆い、大地の草木が生い茂っている」
と、その後の日中の関係を詠んだものです。
その後の、パーティーの席上で挨拶にたった温総理は
「私は原稿を見て挨拶をするのはあまり慣れないし好きでない、
いつも自分の心にあるそのことをそのままお話すれば、
みなさんにもよくお分かりいただけると思う(ので原稿はありません)」
と、いって話を始めたようです。
この変の彼独特の演出?とまでは言えませんが彼ならではの、
自分が外からどう見られているかを非常によく見ていて、
その後の、前と同じように、公園をジョギングしたり、太極拳をしてみたり、
の映像を、日本のテレビニュースで今回も見ました。
そこでも、公園に来ていた一般の方と笑顔で会話を交わす様子など
を撮らせて?います。
とても笑顔の似合う、友好というものを体全体で表現する、稀な
政治家です。
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