北京モータショー閉幕、「吉利」の威力
5月も末だというのに、寒いです。今日の函館、何度あるのでしょうか。
外は風が少し強く吹いてますので、体感温度は、冬の感じです。
今頃、「2010年・北京モーターショー」の話題かよ、とお思いでしょうが、
どうもその、日本のメディアは、始まる日は大々的に伝え、面白おかしくも
見せてくれるのですが、その結果がどうだ、とかいったのは得てではないらしく
始まってしまえば、余程の事故でもない限り、何時終わったかも分からないし、
どうだったか、などは伝えていただけないので、ちょっと此処に知る限りを
書いておきましょう。
但し、私はクルマのことは全く知らず、余り興味もありません。国内の車種
すら、覚えているのは僅か、というくらいですので、もとよりモーターショーに
行きたいなどゆめゆめ考えないので、行ってきての報告ではありません。
4月25日から、5月2日の1週間開催。
ですので、皆さんが盛んにこのニュースをご覧になったのは
丁度一ヶ月前くらいの時期になります。
北京・中国国際エキビジョンセンターというところが会場。
結果、入場者総数が過去最高、78万人。
5月1日の一日間だけの入場者総数が14万5900人とこれも記録。
東京モーターショーはこれより長い13日開催しても61万というから
凄いです。来年は上海でモーターショーをやり、翌々年また北京でという
方式になっているようです。
他にも、展示面積・出展メーカー・出展車両数がいずれも過去最高。
出展には16ヶ国地域から2100メーカーが参加、出展車両数は990台、
うち世界初公開車が89台。
・・・と、これくらいまではやる前から分かってるような数字ですが、まぁ
一応の結果報告ということで、こんな数字が並んでます。
それで、行った人の話ですが、一つは会場の警備の問題ですが、
これが相当厳しいチェックで難渋したとのことですが、これもどうでしょう
多少ここ昨今、致し方のない面もあります。加えて、私が思うには
どうもこの警備という面では、これを担当する側の警備の演習という面も
あって、こうした国際イベントの場を活用して、警備の演習をしているという
面もあると思います。上海万博に向けての練習でもあったのでしょう。
中国には実は、中国国内100を超える自動車メーカーがありまして、
外資のメーカーが中国で車を生産する場合は合弁が基本となります。
どんな車が中国では売れて受け入れられているかというと、
上海VWは、上海汽車(汽車は中国語では、チー・チュは、自動車の意味)
とフォルクスワーゲンの合弁ですが、これが一番よく目にするように思います。
上海GMは、ゼネラルモーター社との合弁。
日本のメーカーでは、日産が、東風日産として、
広州にはホンダがあって、広州ホンダ、トヨタは一汽トヨタ、として
それぞれ人気があります。
車の車種が余り詳しくないのですみません、間違ってるかも知れませんが、
トヨタ・カローラのデザインにとっても良く似ている中国国産車が売れてる
ようですが、多分大衆車としてそのデザインが、居住性・コストも含めて
よくできているのでしょう。
そして、今回のモータショーの注目度ナンバーワンはなんと言っても
「吉利ジー・リィ」という会社です。
この会社中国国内のメーカーですが、このモータショーが始まる少し前に
フォード傘下のボルボを買収したことで、一躍世界中にその存在が知れる
ようになった会社ですが、
多分このモーターショーにはとてもボルボの技術を取り入れた車種など
は間に合ってないでしょうから、単にこの会社の国内向け新車の展示だった
ようですが、一番関心度が高く、一番引きが多かったのがこのブース、
今後の注目度も含めて、凄い活気だったようです。
ある街(どこだったかも古い記事で読んだ記憶で忘れた)
で、先に書いた、日本メーカーのセダンタイプの乗用車が、この販売店には
日本のように出かけてセールスをする体制になってないのに、つまり
客が自分で販売店まで来て、車を見て、商談をして、その店だけで
月にこの某日本メーカー車を200台も売っちゃったという話がある。
ところがそれが、それが飛びぬけたある月の異変ではなく、ある台数
(100台以上)は軽く売るという販売店が中国中のあちこちにあるというのだから
怖い。そして、「吉利」はそうしてメーカーの上位に躍り出ようとしている
らしい。
というのが、私が見た限りの
今年の北京モーターショーの印象と、結末でした。
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