日本の報道に見るー中国・青海省・玉樹地震
この災害に関する、報道を
日本の報道に限って、見てみる。
被災地の子供達を写した写真が上。
とりわけ右側の笑顔の子の写真は、被災地の小さな子供が、多分
自分の本を手にして、笑っているがわたしにはとてもいい写真だと
思う。
こんな写真とこの子の話を取り上げて貰いたいなと思う。
そんな記事が読みたい。
日本でのこの地震が報じられたのはその日の午後、夕刊からですが、
第一報は大体
「中国チベット自治区で地震、死者数が300人を超す」というもので、
どの災害報道も大体こうした、死者数をもってその規模を計るというか
被害の重大さを訴えるというのが、これはもう日本の報道に限らず
どの国にもほぼ共通してここから災害報道が始まるのが現状です。
その後も被害の模様が日を追って刻々と入ってくるのですが、
それもまた、死者数と負傷者数がその災害の規模を目安となります。
それから、被災地への取材が始まり、ようやくその地元の様子などが
ナマで入ってきますので、これまで知られていなかった点などに注目が
移ります。
多分の今回は、被災地がチベット族自治区ということもあって、
明らかに日本の報道は一端はこの方面からこの問題を前面に建てようと
アプローチしてますが、失敗してます。
ちょっとこれは無理があったと思います。被災地に行ってそういうものを
わざわざ探すというのも、どんなものかと思いますし、これでこじつけるのも
ちょっと大変です。
ですので、日本の報道の中でほんの垣間見えた、中国政府発表から離れた
独自の記事が組まれるということはそうなかったので、今回の報道でとりわけ
目だった独自のものはありませんでした。
ただ、気づいたのは、
中国の地域性と言うか特異性と言うか、そうした点をもっと説明された方が
記事としては親切なんじゃないかな、とは思いましたが、
それを記事の中ですればいいのかどうかは、わたしには分かりません。
解説記事というのが必要なのかも知れません。
例えば新聞記事では
「現地に標高は約3700メートル。西寧からは800キロ余りで、陸路15時間」
といった現地の説明がこの分だけではなかなか日本の人には伝わり難い
部分があると思います。
ここへ救援隊が入るのですが、その地理的な問題や
この救援隊の実態や、
台湾からの救援隊を受け入れたが、
他の国との関係などはほぼ報道されていない、
多分政府間にはそうした窓口の部署があると思いますが、
今後のこうした中国に限らず、災害時の国と国との関係でどのような
支援と、救援を差し向けるかを事前にある程度協議する必要があると
思います。またやっていると思います。
報道のありようも、何処でどの様な災害が何時起きるか分からないわけで
一端そうした自体が起きたなら、勿論、その被害の状況を正しく伝えることが
第一義だとは思いますが、プラス、以後の報道や以後の対策に役立つそんな
点も記事や番組にして貰いたいと願ってます。
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