中国・青海省・玉樹大地震ー4日目
4日目に入る現地。
昨日16日、54時間ぶりに
チベット族のこの赤い服を着た13歳の女の子が救出されました。
一般にこうした災害後の72時間が生存率の境目と言われていて、
それを越えた今日は、まだ相当の人たちが瓦礫の下にいるため、
救済活動が急がれています。
現地では、今日、玉樹地区の、町長?だとか、警察署長だとか
保健所の人とか、被災地の代表者の記者会見が行われています。
発表はその殆どが、地震発生時の現地に状況と、その後の各地
からまた、政府中央からの救援隊の状況、現在に被災地に状況などが
されております。
現地に入っている、軍はその意味ではプロフェッショナルですので、
命令系統、対応、設備に何の問題もないと思います。
淡々とその報告が進んでますが、
現状の困難点とか、今後の急務とかの話に辿り着かないうちに
この会見は終わりそうですので、見ていてもあまり新しいものがなく、
その他のメディアもほぼ現状を伝えるのに終始いております。
昨日も北京でこの地震の特別記者会見が行われますが、
その中で、ある記者の「今回の地震と、先に四川地震との大きな違いは?」
の質問に、
まず、高度にある災害地の為、環境になれない救援隊の疲労の問題、
日中と夜の温度差が激しく、これまた救援に向かった者が環境に慣れない、
これらは、日本でも報道されましたので、そのまま、可也足をひっぱてる
ようですが、まあ、これは救護に向かった方に酸素ボンベでも携帯させて
頑張って貰うよりないですが、
玉樹のある青海省の省都まで、西寧シー・ニンという大きな街まで運び
重症患者や手術の必要な被災者がいるのですが、この距離が800キロ。
函館からだとほぼ東京に届きそうな距離です。
その移動がクルマなので、時間もさることながら、路も完全ではありません
ので、これがかなり負担になってます。玉樹近くの路はもう、そろそろ暫定復旧
がされたようです。それでも800キロの距離は思い。
ここ数日現地は風が強く、相当強い風邪で、重症患者の移動に使いたい
ヘリが使えなかった。クルマでさえ、走っていて前方の視界が悪い個所が
相当ある。
という答えでした。
この話を聴いていて、この方は言わなかったのですが、
これから分かることは、
高地ですので、ほぼ、この町は現地の人がいて、中国にしては人口密集度
も割と希薄で、中国の都市部とは比較ならないくらい、人自体は少ないし、
人が少ないので高層建築物がそうあるわけでもなく、道路も山間の細い
道路ではないので、救護の人がそれなりに入り、機材が入り、ヘリポート
に使えそうな場所が確保できれば、これからだって急速に機材をいれて
建物の下まで探せれば助かる人がでるかもしれません。
72時間を数時間いま過ぎていますが、
上の女の子のように、
まだ瓦礫の下にいて救出を待っている人がいそうです、
一人でも多くの人を救って貰いたいと願ってます。
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