2009年の、北海道と中国 - 私的回顧
昨日からこの一年を振り返って一年の動きと問題点を探っております。
昨日は、全体的な動きを主に書かせていただきました。
今日は、地域を限って、北海道との関係でこの一年を振り返ってみます。
2009年になっても北海道との関係でこの一年を牽引してきたのは
映画「非誠勿擾」の話題でした。
この映画自体は07年の作品でしょうから、そろそろ此処からも抜け出す
時期に来てはいますが、そのあとがないのと、映画とは別にそれを見た
中国人観光客の話題などに移り、そこには時間差がありますので、今年も
この話題が続いたのは理解できますし、更にこの後もあるのでしょう、
ですが、もうそろそろその先も見据えておかないと、いけないのと、
もともとは、この話題は、映画という文化面での交流を代表する話題で
あったはずが、このあとのお話もそうですが、どうしても全ての話題は
経済の問題へと摩り替わっていきます。
北海道と中国の関係もまた、経済の交流、経済の話題が、その大部分
をしめております。
もっと文化交流があっても好いと思いますが、こちらはどうしても目立ち
ませんし、広がりがその活動の場にのみ限られる欠点がありますし、
話題として取り上げられることがすくない地味な活動ですので、致し方
ないのかもしれません。
北海道ブランドを中国へ売り込むために知事が訪中したり、道の拠点が
北京に設置されるなど様々な動きがあったことはご存じの通りです。
総じて言えることは、これらの動きは、映画で取り上げられる道東と
札幌中心の道央の動きが大きく、私は道南に住んでおりますので、もっと
道南も頑張って、と思っています。
文化面での話題では、中国で稲作指導にあっておられた故・原正市さん
の話題、来年になりますが中国現代美術作家の作品展が札幌で予定
されていたり、上海で道内芸術家の作品展が開催されたりはしている
ようです。もっと文化面での交流が盛んになることを願っております。
経済の活動と、文化面での交流が、車の両輪のように回り交流が促進
されることが理想の形と思っております。
中国人研修生の問題が北海道でも大きな問題として、網走管内・興部で、
音更で、道南・森町でおこりました。この点は昨日の全国の一年を振り返る
中でも触れました、北海道の限らず全国どこでもこうした問題が噴出して
おります。北海道だからどうだ、ということはないのですが、また、北海道
が特別多いということでもないのですが、今後地域としてこの問題に目を
向け、手立ての必要があると思います。
この一年、北海道と中国の関係での動きで目立つのは、
中国へ北海道を売り込め、或は、北海道が観光立国として成り立つ為の
頼みの綱としての中国、という捉え方でした。
当初、何もないところから動きを作る点では是で好いのでしょうが、
これらはどうしても一方通行の交流になります、それでは長続きしない
わけで互いに何か交流できる路も探るのが今後の課題となるでしょう。
私の文化交流をもっと、というのもそうした双方向の交流がもっと
形作られることを願っております。例えば、北海道の学生が中国へ
修学旅行へ出かけ、中国からの修学旅行を北海道が受け入れるそうした
双方向の交流が定期的にある広がりをもって行われるようになれば
本当の意味で、中国での「北海道ブランド」が根付くと思います。
2010年からそうした動きが少しでも増え、活発になることを
願っております。
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