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2009年12月 5日 (土)

外国人労働者の生活と人権ー『扉を開けて』今週読んだ本

Tobira_wo 『 扉を開けて 』

 ルポルタージュ

  外国人労働者の

  生活と人権

 信濃毎日新聞社編

  明石書店刊

  

 1992年発行の古い本でして、別にこの本を此処で紹介することが

 目的ではありませんので、単に最近、あることがあってこの本をまた

 書棚の奥の方から引っ張り出してきて読んでいた、というだけで、

 私が知りたかったのは、日本はこの問題を一体どう捉え、どう

 しようとしているのか、という受ける側の日本の問題と、

  受ける側があれば送る側があるわけですが、私にとっての

 送る側はすなわち、中国ですので、一体中国側はこの問題をどう

 捉えているのか、或は直接来ている人たちが何を思い何を考え

 ある人はその期間を追え、帰国し、ある人は挫折し、ある人は

 法の網を逃れてなおも居ようとする。

   これらの問題は何故に起こり、問題があるとしたならそれは

  那辺にあり、何故解決されないのか?

   ずっとこの問題に引っかかってまして、気持ちが重いのです。

  ある問題、外国人受入の「外国人研修生」制度の問題を書いて見たい

  とは思ってはおりますが、それがこうした(ブログ)場が相応しいのか

  どうか、このスペースで書ききれる問題なのか、私の手に負えるような

  問題なのか、で迷ってます。書ききれないだろうと。

   迷いながら自分でも少し調べてみようと思い、手元にある資料と、ネット

  見ました、過去の記録もそこそこ当たってみました、

   そこで、今週読んだ本は、この本と、もう一冊、題名もそのものの

  『外国人研修生 殺人事件』 安田浩一著 七つ森書簡刊、の二冊です。

   取り上げたこの本「扉を開けて」が特徴的なのは、その発行元で分かる

  ように、地方の新聞社が編集してますので、都会ではなく長野という地域

  からの発信であるという点で特徴的です。ともすればこうした外国人の数が

  多いのは勿論東京なり大阪といった大都会ですの、そこでの問題が取り上げ

  られそうですが、実は逆でして、「外国人研修生」の問題は都会よりは

  逆に地方でそれも田舎といってもいい地方で問題となっているのを案外

  皆さんは見落としているのではないでしょうか。

   こうした地域では、都会ではきっと解消される問題が逆に大きくなり、

  田舎には田舎の良さがあるのですが、残念ながらその田舎の特性が逆に

  足かせとなっている部分が大きい。私が何が言いたいかをもうお分かりの方

  はお気づきと思いますが、同じ外国の方が暮らしていても、大都会だから

  こそ、抱える問題(以前はこの手の外国人が暮らす大都会での犯罪なり

  さまざまな問題が表面化して問題)と、外国人労働者が暮らす地方都市や

  さらに過疎とも言われるような、日本の若者が捨てていって戻らないそんな

  地域での(外国人研修生・農業・漁業研修生の多くはこうした日本各地の

  過疎の地域にある)問題とでは別の面の問題を抱えている。

    ;この点はどの本も余り重要視しないのか触れていないことが多い。

   この本は「扉を開けて」と言っている、ある人は外国への「窓」を開けてみたら

  いろんな思わぬものまで一緒にドット入ってきちゃった、と表現してる。

   だが「扉」も「窓」も閉じたままでいることは叶わない、

   が、「国際化」の美名?のもとに「地域も国際化」を急ぐと言っている、

   自分たちも出てゆくし、外からも入ってくる、それが自然な形であることは

   論を待たない。

    そして、どう入れるかには政策があり、法がある。

 

  この本のお終いのあとがきを引用させていただく、

  --お互いの理解のないままに、安易に外個人労働者を受け入れていった

     場合、その地域は、外国から働きにきた人たちは、いったいどうなって

     いくのか。失礼な言い方だが”労働奴隷”をつくりかねない。今度の

     連載で、二百人におよぶ外国人労働者へのインタビューを通じて、

     それが危惧ではなく、現実に進行している実態が明らかにされた。

     法律上では「不法な存在」ゆえに、人間としての権利や尊厳、時には

     生命さえ脅かされている「現実」である。現状の一端を紹介しながら、

     住民の意識が、さらにには日本の社会システムそのものが、いかに

     日本人を中心として閉鎖的なものであるか、それを打破していく問題点

     はどこにあるのか。信州という、末端から告発したつもりだ。が、取り

     組んでみて、その道のりは険しく、長いことを痛感している。県紙として

     の小紙にとって、重い課題だ。(後方省略)

      -----

    なっている。本一冊にまとめてもまだ道のり険しく長い、と言ってる位だから

    この問題は大変だ。

     ということで、今日のブログも長くなってしまった。

    最近になって、各地で中国人研修生の問題が発生しております。

    これは、たまたま最近になって偶然そうなっているのか、

    或は何らかの要因があってそれが続いているもなのかも調べてますが、

    いずれにしても気の重い問題です。気が沈みます。

    もっと、明るい話題にすれば良かったなと、ここまできて反省してます。

    函館は今日一気に冷え込み、寒さが増してます、どうもこんな時に

    こんなことばかり考えていては、暗くなるばかりです。

  何の解決策もなく(ある訳がないか。)長い話に付き合っていただき

   ありがとうございました。

   何かありましたら、どうぞご教授下さい。

   

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