函館は今日は風と雨の、天候です。
雪になれない雨は、先日の雪の嵩を一気に減らしそうです。
今年一年を振り返って、日本全体の動く、北海道の動き、と
見てまいりました。今日は、私が住む道南・函館のこの一年を
振り返って見てみましょう。
ここ数年、在函の中国人留学生の数は、ほぼ毎年のようにその
数が増え、毎年数の上で過去最高というのを記録しております。
これは留学生の数ですので、当然それを受け入れる受け入れ先の
大学の問題でして、大学の数は増えているわけではありませんので、
これまでと違っているのは各大学が数年前から中国側に姉妹校を
持つようになり、その活動の一端として留学生の受入をしていることに
あります。姉妹校交流の成果といえます。
受け入れ側の大学の体制によって、その留学の期間、時期、人数が
まちまちですので、以前はほぼ函館市内に留学している中国人留学生
の名前も顔も把握できていたのですが、最近、知らない間に来て、何か
のパーティーなどでお会いして初めて分かる、ということが珍しくなくなって
まいりました。
更に、函館が面白い?のは、市内に対中国との交流をその活動の主体
に掲げた友好団体が複数ありまして、それぞれの活動を独自にしている
点にあります。
私どもの「函館日中友好協会」は全国組織で、上部団体を持ちますが、
ここ函館単独の活動をされておられる団体も複数ございます。
例えば、私ども団体で交流の催し物をして、在函の留学生をご招待する
ときなど、現在の数ですと、もしご招待して全ての留学生が一時に参加する
ようなことがあるとすれば、30名を越しますので、日本人の参加人員より
多くなったり、さらにこの招待者分を負担する会の経済上の問題などもあり、
以前より、年末・年始やお花見や、同じような時期の同じような交流活動を
各団体でばらばらにするのではなく、一緒に共同開催できる部分は一緒に
できないものかと呼びかけております。
縦割りの交流だったのが、以前よりは多少よくなりましたが、まだまだ
横の結びつきが上手くゆかず、この点は今年、幾つかの活動で改良が見られ
ましたが、今後もまだ必要と考えておりますが、なかなか団体の開催時期や
負担の割合や、担当分担などの面での問題を残しております。
更に、函館にもここのところ急激にその数が増えているのは、時折買物を
しているスーパーで擦れ違う中国人研修生の人たちの様子からも分かるの
ですが、その総数、一体どれ位おられるのかや、何処に何名の研修生が
いらっしゃるのか、その実態も分からない状態で受け入れ側の会社との
問題もあり仕事との関係もあり、こちらからたとえば交流を呼びかけ
ても上手くゆくのかどうか、また呼びかけそのものも受け入れられるものか
まだ、試しておりませんし、どう方向付けるかも組織として話合われており
ませんので、今後の課題としておきます。
函館市内にあったホテルオークランドがその営業を辞め、また一つ
ここにあった中華の専門店が姿を消しました。以前あれほどあった中華専門店
が急激に少なくなり、今ではホテルに入っている中華部門のお店と、何店かの
お店があるだけとなり淋しい感じがします。
中華料理そのものに人気が無くなったわけではないと思いますが、宴会も
でき、それなりの専門的なお料理も楽しめるお店が少なくなりました。今年又
一つ失いました。
函館は今年、行って見たい観光地で一位に選ばれましたが、実際には
観光客の減少に喘いでいます、台湾からのお客様の激減は、経済や先日
の新型インフルエンザをその理由にしてますが、必ずしもそうではなくて、
では、そのままその数だけ台湾の人が外へ出なくなったのかというとそう
ではないのですね、つまり、無論総体も落ち込んではおりますが、それ以上
に北海道へ足を運ぶ人の数が以前ほどではなくなった、これは何故かは
考える必要があります。受け入れていた人たちを満足させて帰さなければ
次がなくなるということですね。
新たな刺激として、大陸からのお客様に目を向けてますが、これとても
同じことをしていては同じ過ちを繰り返すのみです。
また先日来申し上げてますように、中国大陸への観光誘致は今のところ
「東高南低」にあります。
つまり、道東に注目は集まってますが、道南は知らせる力が弱いと
思います。国内では日本一になりました、
では、国内の人たちが行って見たいと思うその要素がそのまま
中国の人たちをも惹きつけるかどうかは検証が必要でし、私は
一致しないだろうと思ってます。違う面を見せ、違う点を打ち出す必要が
あります。
何度か申し上げておりますが、観光は、先ずどうやって惹きつけ
認知して貰って、行きたい気を起こさせて貰わなくてなりません、
更に今度は来ていただいたら、愉しんでも貰って、その楽しさを他に
広めて貰いできればまた来ていただくような感想を持って貰わなくて
ならないのは誰も気づいてます。
施設もサービスも日本ではもうそれなりに出来上がってますから
それで良しとしているようですが、それらのサービスなり様々なものは
日本人に向けられて出来上がっているものでして、そのままでやって
いけると思ったらそれは、少しそこから見直す必要があります。
年末・道南森町で中国人研修生による殺人事件があり、驚かされ
ました。こちらも先にも書きました、根本は違うところにあって、ただ単に
その表面だけを見ていて、或はその表面のその個所だけに目が行きそう
にともすればなりがちですが、それは問題の本質解決にはなりませんし、
そこを手直しするのは、私の言い方ですと西洋医学的対処方でして、
もっと、漢方的対処方法が必要だろうと思ってます。
このことがあって始めて、森町というごく近くに、そんなにも沢山中国
から来て生活している人たちがいることを知った方も多いのではないで
しょうか。知らなかった。では、09年こういうことがあって多くの人たちの
知るところとなった。知って何が変わったか?変わらなければいけないか
は、今後の問題としてあるだろうと考えます。
函館市立病院での「日中友好セミナー」が開催され、こうした各業種・
各専門分野の会議などや、会議にこれから多くの中国の人たちが参加して
くるのは間違いないのですが、函館にはそれに対応する大きな組織が多く
ありません。ですが、小さくともそれぞれのセミナーや研究機関の会議、
研修の場にこれからは中国の人たちが必ず参加してくることその数が
増えていくことには間違いが無いので、この方面の交流も期待してますし、
待っているだけではなく、そうして会合の場を提供して積極的に、誘致をし
先ずは来ていただいて函館の魅力を売り込むことも大切と思います。
函館での経済面での中国との結びつきはまだまだです。
こちらもここ数年の変化で、私が期待しておりますのは、以前は対中国
との関係での経済取引において最大に地方都市のネックは、その取引の
ロットの問題にありました。取引はしたいが、その量がとてつもなく大きく
中国側の要求なりコスト的に地方都市でさばける少量とはかけ離れ
断念している企業なり、お店が多かったと思います。ですが、これからは
コンピューターを駆使して更には個々人の細かな要望に応える形での
少量の取引が成功するそんな要素が出てまいりました。
となれば、函館のような小さな市場であっても中国との取引が成立
する業種・品目が出てくると思います。そうした決して大きくはないが、
中国との経済活動が成り立つそんな時代に入っていると思います。
09年すでにもうそうした人や企業が函館にあるのかどうかまでは私には
分かりませんが、そろそろ出てきてもおかしくありません。
長くなりました。お付き合いいただいてありがとうございました。
函館での中国との交流活動をそれぞれの分野での活動を振り返り
私なりの感想も添えて書かせていただきました。
これで3回に渡っての2009年一年を振り返って参りました、
あと数日で、09年も終えようとしております。
皆さんの今年一年の感想は如何でしたでしょうか。
どうぞ、来る2010年が更に好い年となりますように
心より願っております。
明日でこの「函館日中友好協会」ブログもお正月休みに
入らせていただきます。
みなさん、どうぞ好いお年をお迎え下さい!!
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