中国の街路樹について、ですが、
何で唐突にこうした話題になるかというとですね、
今朝、お店に出てきたら、店の前の街路樹の選定作業をする
車が来ていて、今まさに樹を選定しているところでした。
私の店に前の街路樹は、日本では「すずかけの木」ともいわれ、
なにかの唄にも歌われていたと、おもいますが、葉の大きな割と成長の早い、
公害なんかも強いのでしょうか、車の排気ガスにも負けずどんどん多く
太い樹になっています。
函館市では、全市が総て同じ樹が街路樹として使われておらず、
すぐ先の交わる道路は「ナナカマド」が街路樹です。通勤途中の街路樹には
「ポプラ」のところもあって、あと数日するとその紅葉はそれはそれは銀色に
輝いて、まるで外国の何処かの街を歩いているようなロマンチックな感情を
抱かせるところもあれば、「松の樹」のところもあって、こちらはいたって
日本的と、まちまちです。多分何処の街もそうなんでしょうが、・・・。
さて、私の店の前の街路樹の話に戻ります。
この樹は「プラタナス」とも呼ばれています。フランスに多いのか、発祥なのか
中国では法国(フランス)梧桐樹(ウー・トン・スー)と呼ばれ、
梧の字で分かる?ように「あおぎり」と呼ばれてる樹のようです。
どういったらいいでしょう、葉っぱが大きくて、幹が太くなって、成長の早い
樹でどこでもよく見かけるのですが、
この時期選定に来るのはですね、このままにしてますと間も無くこの葉が
秋の訪れと共に落葉します。紅葉は殆ど無く、ある寒い朝に、或は風の
強い日にドサッと落ちます。そんでこの葉がちょいとデカイもので、路に
落ちると結構厄介です。公演なんかだとそれでもいいのでしょうが、道路は
今は何処も舗装されてますので、落ちた後が厄介です。また、最近は自分の
家の前を掃除しよう、なんて人もだんだん珍しくなってきて、誰も落ち葉など
構いません。構わないどころか、「どうしてくれるんだ!!」と市に掛合う人が
後を絶たないようです。
そこで市側も苦情対策に追われているよりは、先手を打って、落ちる前に
選定してまえ!というわけで、この時期の選定作業となります。業者の人が
来て、見事なまでに切り込んで、葉っぱは先っぽの方にわずかに数枚ついて
る、淋しげな樹となって、今はあります。
これなら、多少、風が強かろうが、寒い日となろうが、もう落ちる葉が
ありませんので大丈夫、ということなんでしょう。
そんな、剪定作業を見ていて、中国街路樹のことを思い出して書き出した
のですが、日本の説明が長くなってしまった。
中国もこの樹がよく使われてました。
多分、扱い易いんでしょうね、きっと。
それに葉が大きいので緑の量の確保が簡単。
病害虫にも強いようですしね。
で、
中国の剪定のやり方が日本と違って面白かったのが今でも印象に
あります。
それは、こう道路側に被さるように枝を伸ばし、まるで緑のトンネルのように
道路の上を蓋います。ですので、多少の雨ぐらいでは、真ん中あたりは道路が
濡れないくらいです。恐らく私が見たのは南方に属するところの地域ですので、
落葉の心配はいらなかったので、あんな大胆な造りになってた、と思うんですが
それにしても道路両側から伸びてきた枝が真ん中あたりまで伸びて、まるで
緑のトンネルの中を、車もバスもオートバイも走り抜けていきます。
きっとこれは、先ほども言いました様に、南ですねで、夏の日差し対策の
意味の方に重きがあったと思うのです。
他の街にどんな街路樹が一般的だったのか覚えてません。
街を出て街を結ぶような、日本で言うと国道×号線のような沿道には
街路樹がありましたが、それも延々と同じ樹が続いてそれは奇麗でしたが、
その樹そのものよりも、樹の地上1メートル位のところにどの樹も同じように
白いペンキが塗られているのが目に付いてそちらの方ばかりが記憶に
残っています。
ボンヤリ、その剪定作業をしている人たちを眺めて
そんなことを考えていた、というだけの話なんですが、
あまり誰もこうしたどうでもいいことは書かないので、
意外に知られてませんが、今中国ではかなり努力して緑化に力を入れて
います。都市も緑に割合をどの割合にするかとの論議も最近になって
されているようですし、どんどん進めて欲しいです緑化は。
店の前の街路樹は急にその枝・葉が少なくって、
店は日当たりがよくなったようです。
落ち葉は風情があって好いのですが、片付けは結構厄介ですし、
今はゴミの処理も有料ですしね。
落ち葉焚きなんかしたいですが、こちらも街では勝手にできません。
本当は落ち葉だって自然のままがいいんだろうに・・・・
と考えながら暫く選定作業に見とれてました。
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