中国家庭料理ーーレストランメニューにない家庭の味
日曜日、青年センターで行われた、函館日中友好協会主催による
料理教室の今年の目玉は、我々が普通中国旅行へ行って出される
料理のその殆どが特にツアーですと、団体用に用意されている豪華
料理だったり、どこか有名店へ食べに行く、名のある料理であることが
多いのですが、それでは本当の中国料理を味わったことにはなりません
ので、協会が今回企画しましたのは、そうした一流どころのレストランでは
メニューにすらない家庭で食べられている料理です。
では、なぜレストランではそうした料理が無いかというと、それは
余りに簡単で或いは余りに質素で、メニューに載せてお金が取れない
つまり材料費も安いしプロが作るほどの手もかからない。
さらには普段家庭で食べているため中国の人はわざわざ外へ出た
時はこうした料理は頼まない。
ということはメニューに置いても頼む人もいない、だから載せない
そんな料理です。
ところが意外や意外、これが簡単で美味しい。
ということで、一昨日の料理教室は、蔵先生が3品、一緒に1品作りました。
先ず涼菜(リャン・ツァイ)
涼菜はこの字で分かるように
熱菜(暖かい料理)に対する
冷たい料理(”菜ツァイ”は料理を指します)まずはじめに出てくるオードブル
のようなものですね。中華は基本が熱を通した、熱々を食べますが、最初は
こうした涼菜で舌をならしておいて、暖かい料理をそのあと食べます。
「伴三絲 バン・サン・スー」 伴は混ぜるのいみで和え物であることがこの字
で分かります。三は材料が三種(この日は胡瓜・春雨・鶏肉)、絲スーはそれら
を細く切り分けたその材料のきり方を指しています。これでこの料理の名前を
見ただけでどんな料理が出てくるかが中国料理では料理名だけで分かるように
出来ています。お酢、ワサビ・塩・胡麻油で蔵先生は味をつけてました、お好み
だと思います。意外に日本のワサビが合うことが分かりました。本来はきっと
ワサビでなく中国の何か調味料で辛くしたり、味をつけているのでしょう。
二点目はスープ。
「西紅柿湯シー・ホン・シー・タン」
最後の”湯”の字が中国語では
スープを指します。××湯とあったらスープです。お風呂ではありません。
西紅柿はこの三つの字でトマトを表してます。トマトをざくざくに切ってかるく
炒めます、出汁をとったスープの中にトマトをいれあとから卵を流しいれて
掻き混ぜ、トマトの赤・卵の黄色で彩りも奇麗で、塩味をつけトマトの酸味と
一緒に楽しみます。
三品目。「土豆絲トゥ・ドゥ・スー」
これこそが家庭料理の代表
土豆はジャガイモ。
それをただただ”絲スー”細切りにして、途中水でこの細く切った芋を洗い
でんぷん質を流して、フライパンで炒めます。生姜・長ネギ・唐辛子を使い
酢・塩・花椒などで味をつけます。それだけ。他の材料は入りませんので
ほぼジャガイモを細く切って炒めて食べてるだけの料理ですが、これが
シャキシャキとして、薄い味をつけて幾らでも食べれます。ビールのつまみ
などに最適です。作るのも簡単、材料費もいたって安い家庭の料理です。
四品目。みんなで作る「菜餅ツァイ・ビン」
”餅ビン”は小麦を使った皮で
何かを包んで食べるタイプの
料理で、中に挟むもの、皮の形状、厚み、作り方によってこの”餅”は種類が
多いです。小麦文化の中国北方に人たちにとっては欠かせない料理です。
この日は、みじん切りの肉に卵を炒っていれ、さらにニラをいれ、あとは
醤油・塩で味を付けておいて、具は完成。皮は餃子の皮の用量で水で
練りこんで、少し厚めのピザの皮くらいのヤツで手のひらサイズに伸ばし
中に具を入れて、折り畳んで、フライパンで焼いて食べます。
これこそ、暖かいうちに食べると美味しいです。
ということで、
この四品がアットいう間に
出来上がり、
みんなで一緒に食べます。大勢で食べるというのは美味しいもです。
みなさん「好吃ハォ・チー!!美味しい!!」と言って
食べてました。
またこのような企画がありましたらお知らせします。
どうぞ、食べながらの交流にご参加下さい。
函館日中友好協会
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