台湾・マンダリン航空(華信航空公社)・函館チャーター便撤退の影響?
昨日の北海道新聞、地方版
見出しが「函館空港利用15・9%減少」不況、路線撤退、インフルエンザ・・
ーー 函館市はこのほど上半期(1~6月)の函館空港利用状況をまとめた。
国内、国際路線の合計旅客数は前年同期比15、9%減の66万6052人と
なった。不況や新型インフルエンザの余波で国内線旅客は前年同期比12,8
%減の63万1975人、国際線は台湾の航空会社がチャーター便からの撤退
した影響で、同49,3%減の3万4077人となるなど、各路線とも逆風がやまない
状況だ。 ---
と、伝えている。
更に詳しく分析がされている。私が興味があるのはこの台湾チャーター便
の部分なので、それに関する手元の新聞記事のスクラップなど資料を改めて
見てみた。
マンダリン航空(華信航空公司)のハコダテ就航は市長(当時井上市長)や
を団長に関係部門のトップセールスを香港・台湾などで展開、それに応え
また台湾での北海道観光ブームに応える形で、2000年に実現。
この年、2000年は北海道・有珠山の噴火があって北海道観光客数が
今年のこの記事と同じように激減して騒がれていた、そんな年。
この頃、マンダリン航空だけなく、香港の飛行機会社や台湾の別会社
中華航空なども相次いで北海道観光ブームに乗ったチャーター便をハコダテ
に限らず矢継ぎ早に北海道各地に飛ばし、北海道観光はそれで一息付けた。
04年がマンダリン航空の→ハコダテ便のピークでこの年だけで200便が
飛んでいる。これはほぼ毎日のようにハコダテに入っていたことになる。
その時の乗客数がこの会社一社で上の記事のハコダテを訪れた国際線
利用者の総数に匹敵している。
その会社がハコダテへのチャーター便から撤退したのは惜しい。
だが、これは函館に魅力がなくなったわけでも、観光を希望する台湾の
旅行客が急に途絶えたわけでもなく、この会社の内部事情によるもので、
こちらに非はないのだが、残念ではある。
この会社は以前は、北海道や、鳥取や香川や宮崎など、どうやってチャーター
便の行き先を決めてるのかな、と思わせるほど意外な日本の各地に飛ばして
いたが、どうやらもともと航空機の保有台数に余裕がないらしく、上手く廻って
いかない所へきて、今度は台湾→大陸航路などにも取られて大変なんでしょう。
国際線の49%以上の落ち込みは矢張りちょっと痛いですね。
単に昨年比ばかりで物事判断するのも危険ですが、それにしても
半分に落ち込んでは、それだけで地域経済に相当の影響は免れないでしょう。
妙案があるわけではありませんので、矢張り地道に売り込むより無いのでしょうが
函館の飛行場が国際線としては、稀に見る市街地に近い利便性ももっともっと
前面に出して好いと思いますし、
何度も書いてはおりますが、大陸への売り込みも続けて行く必要があると
思います。
まぁ、少しは危機感を持って望んだ方が上手くゆく、ということはあるものです。
一般の市民にもそうした観点をもって貰うのももう一方で必要と考えます。
函館が今後何に寄って立つかは、いまのところ分かりませんが、
主幹産業が育つのかどうか、は経済がこうした状況では直ぐには期待できません
では、いまある函館の資源をいかした観光でその三分の一程度を支える
というのが理想的だと勝手に考えてますが、もしそうであるなら、いまあるこの
観光産業を育て、安定したものへと持っていく必要があります。
それは、どこかに任せるのではなく市民がみんなで支える必要があります。
観光と言うのは何度も書いてますが、そういうものなのです。
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