進む中国人観光客「歓迎環境」の整備
先週は日本各地で発行されている、中国語表記のパンフレットを紹介しました。
これは、そうした意味で受け入れの環境整備に大きく関っております。
ちょうど、日中友好協会機関紙『日本と中国』7月15日号にもその関連の
記事が載っておりましたので、以下紹介します。
----------------------
新型インフルエンザの”流行”で、ことし5がtの訪日外国人数は前年同期比34%減
の48万6100人に。右肩上がりの増加で昨年には100万人の大台を突破した訪日
中国人数も、はじめて前年比18・8%の減少にまで落ち込んだ。金子一義・国土交通相
は6月26日、観光立国相当大臣名で「観光安全宣言」を正式発表、「安心して日本への
旅行を」と海外に向け呼びかけた。メッセージは中国語にも訳され発出される。
進む 中国人観光客「歓迎環境」の整備
昨年に100万人を超えた年間訪日中国人数は今年に入っても衰えず、
1月から4月までの4ヶ月間に38万1200人を超え、前年同期比5%の
増に。
ところが5月に入ると、昨年比18・8%の6万600人に大幅に減少して
しまった。世界同時不況と円高の影響で訪日外国人の数が減る傾向の
なかで、ひとり突出していた訪日中国人数が減少した原因は日本国内での
新型インフルエンザの”流行”。マスコミを通じて宣伝されたことから「感染
するのでは」と日本観光が敬遠されたことによる。
金子一義国土交通相は6月26日、閣議後の記者会見で、「安心して
日本への旅行を」とする「観光安全宣言」を正式に発表、外国人客の不安を
一掃した。
この「宣言」は中国語、英語はじめ各国語に翻訳されて広く海外に発出
される。
□安全をベースに
7月1日、中国時の個人観光ビザの申請受付が始まった。
家電量販店などの大型商業施設では「中国使用」商品のフロアを拡充、
ホテルなどでも中国人観光客御用達の「銀聯カード」が使えるようになる
など、歓迎環境の整備が進む。
「環境」で大きく左右される観光。「安全」をベースに整備をよりいっそう
進めたい。
【 写真説明文 】
「中国使用」の家電を扱うフロア。
東京秋葉原で。
デビットカード「銀聯」使用可・
免税をアッピール。
簡体字で書かれたパンフレットや
買物案内、観光地図などが整備されて
きている。日本航空では、簡体字の
機内誌「翔」を発行、観光地や名物の
紹介が簡体字で読める。
----------------------
日中友好しんぶん『日本と中国』7月15日号より、
環境の整備というやつはそれなりに時間がかかるものでして、
その整備がすんだ頃には、もう一段先の段階に事態は進んでいて、
整備が間に合っていない、という現象がいろいろなところで見受けられます。
折角整備に乗り出してもタイミングが合わないと、なんの効果も生まない
結果ともなりますので、こうした問題は、スピードとタイミングの兼ね合いが
求められると思います。
はたして現状がそうしたタイミングにあっているのかどうか、
はなはだ心もとない。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント