中国の茶館に見るインテリア
昨日は、中国の一般の方の家の室内装飾が変わり始めた、ということを書いた。
それは、当然お店や、ビルそのものの設計にもより如実に変化が現れていて、
街を歩いていても、オシャレな店やビルが急に増えた。
それはインテリアに関る業種と、設計をする人たちが育ってきていることを、
感じさせる。
わざわざ中国へ行って余りフランス調とかアメリカ風の装飾を見せられたところで
私はあまり感心しないので、どうしても見たがったり行きたがるのは中国風というか
古の中国を感じさせる、明代の設えなどのようなデザインに目が行く。
さらに自分でも、小さな「茶館」を営んでいる関係もあって、中国を訪れるたびに
各地で「茶館」を探しては休む。そんなお店も以前は少なかったのに、此処のところ
急に多くなったばかりでなく、高級感漂うそんなお店や、個性豊かなお店があちら
こちらに出来てきて、嬉しい。
ちょっと高級感漂うそんなお店が多く、
お店で出してるお茶も高級なものが多く、
中国の人にとっては割高なせいもあって、
利用の仕方も単にお茶をというようり、
ここで商談をしたり、余程お茶に凝っている人たちがゆったりそうした時間を
愉しむための空間となっているらしい。
私のような物好きな外国人を
目当てにしていることも
想像に難くない。
造りはなかなか凝っていて
あきらに有る時代を意識し
そうした家具と調度品で硬め
それを売りにしていることが
見て取れる。
そんな中でいただくお茶は
それだけで雰囲気があるので、それなりの効果はありそうだ。
お店によりいろいろだが、頼めば
小姐がお茶を淹れてくれる。
その動作も決まりがあるらしく、
優雅で、気分を落ち着かせてくれる。
こうしたお店の床材・壁紙・
照明器具・調度品は明らかに
トータルで考えられた上で
施工がされていて、デザイナーが関っていそうだ。
ここでは「茶館」のみの写真になってしまったが、なかなかお店というやつは
勝手に店内を写真で撮らせて貰えず、その他のお店には私は本屋を除いては
あまり足げく通うお店もないので、偏った例にはなるが、
こうしたインテリアは一般家庭とはあきらかに違いはあるものの、
このような商業デザインが全体のレベルを上げ、こうした方面から更に
様々な建築資材が開発され、普及していっている事を思えば、中国のこの方面
でのこれからの発展はまだまだありそうだ。
なかなかツァーですと時間がとれないでしょうが、みなさんも時間があれば
こうした街中の専門店にも立ち寄って見て下さい。
こちらは一般家庭を訪れるよりは、簡単です。
でも何処でもカメラを向けますと叱られますので、ご注意を。
一般家庭の中国の方の家のインテリアデザインについては、
こちらの ⇒⇒ 『隗ホームページ』「私の見た中国・別致的室内装飾」を
どうぞ。
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