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2009年4月 4日 (土)

北京で逮捕され、5年の牢獄生活、今週読んだ本『北京の檻』

Pekinn_no_ori よくその、数奇な運命

 とか、

 時代に翻弄されて、

 とか、

 言います。

 特にこの戦争を挟んで

 それに抗することも

 叶わず、

 気づいてみたらそうなって

 いた、何てことになてることは、何時誰がなるかも分からない。

  著者の鈴木さんは、1929年生まれですから今年80歳。

  所謂満州事変が起きる前の年1929年、大連生まれ。

   そんな著者がいろいろ途中はあるんですが、

  1968年突然商社として中国で仕事をしている時に

  身柄を拘束され、その後5年にも渡って北京での牢獄暮し。

  この逮捕も不当なら、誤解もあり、スパイの容疑のようなものを

  かけられる、中国側もある意味この時代必死だったんでしょうね

  まるど余裕がない。

   私はこの本で、北京の監獄の様子や、管理の仕方、そこにいる

 人たちの様子などが、入った人でなければ分かりませんので、それらを

 知りたいと思って読み始めました。

  ところが、この方、スパイ容疑というか思想犯のようなもので拘束

  されてますから、取調べの方法も、そこでの暮しもすこし一般の囚人

  とは違っていたようです。考えてみれば当り前です。そんな監獄ガイド

  見たいな本では終わらないはずです。

  それよりも、私がこの本で興味をひいたのは、この方が満州で

  生まれ、中学を出る頃に、日本の形勢は怪しくなり、そんな時に

  ソ連軍が満州に入ってくる、そのあたりの記述のほうが後半の

  監獄生活の記録より、もっと興味を惹かれました。

     前にも此処に書きましたが、敗戦間際のあのドサクサの時に、中国北部

  にソ連軍が入ってくるのですが、この史実はその後戦後処理の忙しさや

  もう負けたんだからその辺は適当に、ということで最近まで割りとおざなり

  にされてました。

    それが、こうして直接その場にいた方や、中国側の中国から見た資料、

  ソ連からの資料の公開などなどがあり、少しずつですが真実が明らかに

  なってきています。

   この方の書いているのも実際に筆者が目にしていることを書きとめて

  いたり、少年の目に映った感想が書き留められております。

   最初に中国東北部に入ってきたソ連軍の軍人さんは、

   どうもほんものの軍人さんではなく、戦争などでは古代からよくやる手ですが

   最初は危険でもありますから、ソ連はソ連で囚人のような人たちをひとまず

  進行させておいて、後から正式の軍人さんが遅れてはいる、ということを

  してるらしい。

   ですので、最初に入ってきたソ連軍の統率はとれてなくて、略奪だとか、

  まるでやりたい放題の荒らしようだったようです。

   そのあと直に引きあげるのですが、相当酷い状態だったようです。

   本書の題名の、その北京での幽閉生活より、

   その少年のころの感想がよく書けていたと思います。

北京の檻―幽閉五年二ヶ月

買ったきっかけ:
北京で5年も監獄暮らしは凄いです。

感想:
文革の頃の中国ではありそうな話かな、と。

おすすめポイント:
北京での5年よりも、前半の少年だったころの、中国東北部の暮しの描写が興味をひきます。

北京の檻―幽閉五年二ヶ月

著者:鈴木 正信,香取 俊介

北京の檻―幽閉五年二ヶ月

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