旅に出たくなる本「中国の小さな古鎮めぐり」-今週読んだ本
ちと、まずいです。
なぜなら確実に行きたくなって
しまいますから。
この本は中国の「古鎮グーヂェン」
を紹介したものです。
日本との行政区分が違いますし、呼び方も違って
ますので、ピッタリはいかないのですが、「古鎮」
は日本の「町」くらいのレベルでしょうか。
中国を訪れる観光の人たちもそろそろ何度も通って
いる人が増えるに従い、これまでは、大都会や有名観光地が
中心だったものがだんだん、少し鄙びたところへも足を
伸ばそうなどという人も出てきました。
私もその一人ですね。そして、田舎者の私はどうも都会より
こうした少し田舎の方が落ち着きますね、それに中国のこうした
場所はこれに歴史が加わりますから、古さもあってグット魅力的
です。最近はもっぱらそうした旅に憧れてます。
これが観光客もそう多くなくていいんですよ。それに、割と
コンパクトな町をぐるりと足で歩いて廻って、地元に人と多少なりとも
話が出来たり、なんかこう時代が戻った感じがいいですよね。
この本はそうした中国各地の「古鎮」を訪ね歩いた著者が自分で
気に入った「古鎮」を紹介した写真集ともエッセイともつかないそんな
両方兼ね備えた本でした。
残念だったのは、というか私にとって残念なのは、この本で紹介されている
「古鎮」はみんな行ったことがすでにあって新しい発見がなかったことですね。
ふつうの方には新鮮でしょうから、機会があったらご覧下さい。
行ったことはあっても、行った時の思い出がよみがえり楽しく読めました。
今話題の、『レッドクリフ』の諸葛孔明のその子孫が住む
諸葛八卦村なんかももう一回行ってもいんなぁ~と思ったりして
見ているとホラまたぞろ、中国行きたい病にかかりそうです。
そして、いつも思うのはここ数日同じようなことを書いてますが、
旅の想い出、って案外、その街で会った小さな子供だったり、お年寄りだったり
何げない食卓風景だったり、が私には多くて、
意外に圧倒されるような景色や建築物は、その時は確かに圧倒されますが、
長持ちがしなくて、いつまでもいつまでも心に残っているは、
くだらん、ちいさなことのほうが多いのは何故でしょう。
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