中国食品の問題『中国ニセ食品のカラクリ』今週読んだ本
其のことは先に少し書いた。
この会議に先立ち、「食品安全法」が成立した、
ことも前に書いた。
全人代会議の全体会議、政府報告は
経済政策一辺倒だ。これはしょうがない、世界的にどの国も
経済をどう立て直すかが急務のようだ。
その中国経済の成り行きを世界中が注目している。
で、全体はそうですが、部会や様々な小さな会議でこの食品の
問題も話し合われていると思うのですが、是非今こそ真剣にこの
問題に取り組んでもらいたいもの。
「食品」は他のものとを分けて考えて取り組んでもらいたい。
更に言えば、私個人としては「食べ物」そのものに関らずそれに
付随する「調味料」とか「調理器具」とか「食」に関するところまで
包括した安全性を考えて貰えないかナァ~と願ってはいる。
そんな思いで前に買って読んではいたが、今一度この本を手にした。
『中国ニセ食品のカラクリ』と題してますが、残念ながら私の見た限り
ではこの本、「カラクリ」までは書いてないんですね、
中国であったそれぞれの、ニセ食品に関る事件が紹介されています。
それは、国外に報道されなかったものもありますので、その意味では
著者の取材力といいますか、現地へも出向いて実際はどうなのかを
何点かは検証しています。
でもそれは、現象であって、「カラクリ」を紹介はしてくれない。
例えば、昨年でしたか中国の鍋から有害の物質が検出された、
とのニュースがあったとしますね、
これ、食品とは直接関係ないのですが、食べるために使う道具として
食品と切り離せません。ここらにも突っ込んで欲しかったですね。
で、この鍋に何故に業者はこの物質を入れるのか、
それによってこの業者が得をする経済効果は何か?
それを入れなければ売れないのか、それはある工程を省けるのか、
それとも管理しやすくなるのか、
など、現場の論理があるはずです。多分多くは経済的な理由でしょう
それで省ける経費、労力、管理費、或いはそれで見栄えがよくなり
売れる?売る側の論理は何か。売る側は何を求められているか。
その上で、この化学物質を使うことなったいきさつ、何故定着したか、
日本の輸入業者はそれを知っていたのか、
買い手である日本の業者の論理は何か、何を求め、何を売りにしてるのか
そして、買う側はその価格が魅力だろうが、よしんばその物質が含まれて
いることをパッケージに明記されていたところで誰がそれがすぐに
有害と認識できるであろうか。
これこそが全体の「カラクリ」ですね、
その辺の「カラクリ」を書いた欲しかったですね。
| 固定リンク
コメント