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2009年2月19日 (木)

打工学校ー出稼ぎ労働者の子供たち

 打工学校 は、ダー・ゴン・シュェ・シァォ と読みます。

 打工はもともとは、中国で仕事の事を工作ゴン・ズォと言いまして、

 打ダーは、動詞的に使われ、それをする、つまり仕事をする、の意味でしたが、

 近年、それが、定職に付かない形の仕事を指すようになり、

 出稼ぎとか、もちょっと広く、アルバイトなどの意味でも使われるようになりました。

  それは、つい最近のことですので、恐らく古い辞書にはその意味がまだ掲載

 されていないと思います。

   それで、打工はここでは、「出稼ぎ労働者」の意味ですが、そうした人達の

 子弟が、本来は学校へ行かなくちゃならない年齢なのに、行く学校がなく、

 そのために作られた臨時?の学校。

  で、調査によれば、15歳以上の中国における、文字を読めない人、

 いわゆる文盲の数が8700万人位と発表を目にしたことがありますが、

 前にも触れましたようにこうした数字はどうも余りあてにはなりませんが、

 それでも、相当の数がいることは想像できます。

  教育は国家の根幹に関ります。それは中国も十分に理解しています。

 で、この春節を控えての1月ぐらいの新聞報道では、出稼ぎ労働者「農民工」

 のうち景気悪化で約2000万人くらいが失業し帰郷した、とのニュース。

  逆に見ますと、失業して故郷へ仕方なく帰った出稼ぎ労働者が2000万、

 じゃぁ、クビにはなったけど、故郷に帰らない、或いは帰れないその数、

 運良く、クビにならずに、なんとかまだ出稼ぎを続けている人の数は一体

 どれだけあるのでしょうか?

  要するにまだまだ相当の数の、出稼ぎ労働者が、都市にいるわけです。

  で、とりわけ首都・北京や、上海なんかがその数は当然多いでしょうが、

  出稼ぎ労働者で家族を伴って一家で都会に出てきていると、

  そこに小さな子供がいたりしますと、その教育問題が当然あります。  

  まず、この人北京に戸籍がないため、民営の「民工子弟学校」へ。

  この「民工子弟学校」の通称が「打工学校」と言われています。

  お金があれば一時的に、北京の公立学校に委託入学の道がありますが、

  これは委託費や保証金・賛助費などが求められるそうで、出稼ぎ労働者に

  とってはとても負担が大きく、安い「打工学校」へ。

   そうは言っても此処にも行かせて貰えない子供たちも多数いるのでしょうが、

  「打工学校」は別にきちんとした認可基準もないので、学校といってもその

  条件も相当劣悪のようです。

   そこで、設置基準に合わない学校を北京政府が取りやめるよう、乗り出した。

   こうした問題は、突然それが出来たわけではなく、それなりに長いこと

  放置していた時期があります。オリンピックを控え、それでなくとも一方では

  安価な労働力を必要とし、都市のインフラ始め便利に使える、出稼ぎ労働者

  を都市が一方で求め、その求めに応じて故郷を後にして、都会へ出てきた

  人達。

    オリンピックも終わり、景気が傾いたら、すぐにクビ。

    日本のでも派遣労働者の問題が取りざたされてますが、

    弱いところへシワ寄せがゆくのは同じです。

  さて、この「打工学校」の無許可の学校へ通う出稼ぎ労働者の小さな子供たち

  政府では公立高校へ入学させるよう指導してるが、これがまた、そう簡単には

  いきませんね。公立学校にいる北京子の子供たちは、どれもわがまま一杯の

  一人っ子。そんな子供たちと一緒はイヤだど言い出した。

   出稼ぎ労働者の子供たちも、窮屈であんな我儘な奴らを一緒はイヤだ、

  という、その親たちもそれでなくとも大変な経済負担に耐え切れない、

  またぞろ、学校へ行かない子が増えているという。

   どうも、この問題、矢張り行政もこうなることは見えていたのに先延ばしに

  してきた責任はあるのですから、そう強攻姿勢に出ないでもっと、穏やかに

  できないものですかね。

   そして、いつも思うのは、この出稼ぎ労働者の子供たちには別に責任が

  ないわけで、犠牲者と言ってもいいでしょうが、

   教育が国家の大計だとするなら、もっと手厚い手を差伸べて貰いたい、

  と思いますが、時間がかかるでしょうね。 

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