中国 の お正月 『隗報』 爆竹 余話
『隗報』71号は、たまたま二人ともお正月記事を書いておりますが、
私が書いたのは「鞭砲 ビェン・パォ」パォの漢字は中国語では
火偏に包むの漢字ですが、これで、爆竹の意味です。
創刊以来毎回、私は『隗報』の後ろ2ページを担当しております、
これは、他人に頼んでおいて、自分は何もしないのはどうかな?
と思いまして、「隗より始めよ」ですから、とりあえず、創刊以来一回も欠かさず
2ページを担当してますが、実はこのスペースで書けることは限られてますので
必ず省略される部分があります。
さて、今回もそんな書ききれなかった爆竹の話をここで少し。
数年前ですね、この年末爆竹によって火災や、怪我をする人が多く、都市部で
一時、年末爆竹禁止令がでました。これがまあ・・・確かに失明する人やら、飛び火
で火事になるやら、大変でしたから「禁止しちゃえ!」というのがお役人というか
官僚というか、管理の側の論理でしたが、そんなんで上手くいかないのが一般庶民
との関係ですね。
それに、私が不思議だったのは、「都市部(市街地)での爆竹ご法度、売るのも
禁止令」ですが、この都市部って、どうやってやってるのかなぁ~・・・というのが
分からなかった。例えばですね、皆さんお住まいのご自分の市で考えてみて下さい
市街地は駄目、市街を抜ければいいわけですね、東京なんかで例えばこれをやる
と23区内は、売っても鳴らしても駄目。じゃあ、これを外れればもう出来るんですね
ということはまあ場所にもよりましょうが、通り一本挟んで、向うに家の人達はやって
いいし、売ってもいる。こっちは駄目。
お役所のやることは大体こんなもんですね、どっかで線引きをしなくてはなりません
から、線を引きますが、そうキッパリとはいかないんですね、人間の暮らしってやつは
結局このやり方は不評。
売る側だって、去年までこれで相当稼げたのに、普通は人が沢山居る市街地で
商売をするのが常道なのに、それを郊外にわざわざ店を移すなんてのも現れる。
結局、各都市一定ではありませんが、何年かガマンしてみてはみたものの
やっぱり、駄目で元に戻しました。
そういえば、この禁止期間中に本物は駄目だ!というので、
爆竹の音だけ録音したカセット・テープを売り出して気分だけ味わえるという
商品を売り出したら儲かった、という話も聞いたな・・・
そのカセットは実際には見てないですが、ありそうな話です。
儲けるに聡い人は、なかなかどんな時でも儲けてるもんです。
結局、爆竹は中国の人達にとってはまだ切り離せないようです。
これもいつまで続くのかは分かりませんが、だんだんに暮らしがこれと
合わなくなってそのうち、爆竹の音も聴かれなくなるのではないでしょうか。
私が子供の頃、日本でもお正月、「初荷」といって、酒屋さんなんかにくる
トラックは、酒樽を敲き音楽入りでうるさかったものです、
年賀状も年々少なくなってるそうです、「初売り」も元旦からなんてのも
何もめずらしくなくなりました。
初詣の人は増えてるそうです、これってどうなんでしょうね・・・??
中国の爆竹は果たしていつまで、あんなんなんでしょうか。
| 固定リンク
コメント