中国琵琶 の 魅力
今度いらっしゃる中国民族楽器演奏家の楽器をひとつひとつ紹介して
おります。きょうは、琵琶です。
中国というのを前につけないとですね、日本にも琵琶がありますが、
まあ、もとは同じなのでしょう。正倉院に伝わる琵琶が教科書に載って
たのを覚えてます。日本のは弦が5本で、中国のが4本というほど単純
ではないにしても、素人のレベルでは、あと、日本のは撥(ばち)で弾いて
演奏しますが、中国の琵琶は付け爪で手で撥は使いません。
日本の方が琵琶というと、平家物語の琵琶の語りを連想するらしいですが、
あれとは違いますね。演奏法といい、フレットもたくさんあって、持ち方もちょっと
縦に持つようで、非常に力強い演奏が私は印象に残ってます。
中国語では琵琶 ピィ・パァ と
発音します。
ソロでも沢山の名曲があるように
この楽器は広く使われます。また、伴奏
楽器としてもたいへん優れた楽器といえ
ます。
日本国内にお住まいの中国人琵琶演奏家
でたしかジャズをバンドと一緒にやってる
のを聴いたことがあります。へぇ~こんな
ことも出来るんだ、という感じでした。そんな違和感はなかったです。
ということで、みなさんのイメージされておられる琵琶の音色と、このコンサート
の音色を確かめてみて下さい。
ちなみに、あとでお一人お一人演奏かも紹介しますが、
じつはこの4人の演奏家を引き連れて、ただお一人男性がいらっしゃいますが、
劉先生こそが、琵琶の名手でして、ここだけのはなしですが、
劉先生にもアンコール攻勢かなにかをかけて、コンサート当日弾いて聴かしてもらいたいなぁ~
とこころ密かに願っております。会場にいらっしゃる予定のみなさん、必ず劉先生を舞台に引き出し
て、その素晴らしい奏法を味わってみて下さいね。
実はこれにというのは琵琶にとてもよく似た中国民族楽器にもう一つ、
阮ルァン というのがあるんです。これ非常に琵琶に似てまして、下が
丸いですねお月様のように、やはり沢山のフレットがあって、胴体の
中が空洞になってるようですから、その点が少し違いますねきっと。
大阮、中阮というのもあって、この楽器マンドリンに近いように思います。
古くは三国志、例の竹林の賢者7人の一人と関係あるらしい。
三国志の話は長くなるので、興味のある方は調べてみて下さい。
さて、今回琵琶がはいりましたので、勿論独奏もしてもらいます。
演奏曲の方はあとで、演奏家と一緒に紹介しますが、今回のは代表曲も
代表曲が2曲は聴けそうですので、お楽しみに。
この奏法が難しいのですよ、そういえば二胡の選曲にもちょっとそんな
腕前を見せ付ける選曲がありました。今回お見えになる4人の演奏家いずれも
腕に自身があるとみえてそんな選曲が目立ちます。
なにはともあれ、琵琶の認識をすこし新たにされるかもしれません。
どうぞお楽しみに。
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