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2008年11月11日 (火)

”食”にこだわる、中国の人たち、「吃飯了口馬?」に、ついて。

  11月11日。ぞろ目の日でので、『隗かい』ホームページの

 「私の見た中国」今月号を更新いたしました。

  今月の話題は、「吃飯了口馬?」チー・ファン・ラ・マ 

  (最後の字は口馬、これで一つの漢字です。日本にない字)

  意味は、中国語学習者なら大概知っている、知ってなくちゃ

  ならない、「ご飯たべましたか?」なんです。

   これを取り上げたのは、中国語の先生なんかは、中国人は

  挨拶にこう言ってるんだ、と教え、それくらい中国では”食”が

  大切にされてるんだ、と教える。

   実は、そういう点もあるのですが、私が言いたいのはですね、

  ”食”は大切にしたほうが好い。

  それは、何を食べるか?もさることながら、食べる時間をもっと

  大切にしたほうが好いんじゃないの?という話題です。

   日本はすっかり駄目になってしまいましたが、以前は日本だって

  ”食”を大切にしてました。食べる物そののものは大したものを

  食べてなかった、ホント、今から見れば貧しい?食生活、いつもいつも

  同じようなもんを食べてました。それから見れば今の食生活は贅沢。

  と、同時にですね”食”の時間が自ずと一家の中心にありました。

  家族みんなが揃う、揃うのをまって「いただきま~す」となる。

  更に、その準備の段階で、なんで昔はあんなに子供を使う用事が

  多かったんだろう。我が家は、すり鉢でする仕事が一仕事で、

  その家族も多いですからすり鉢も大きいんですね。子供だから

  余計そう感じてたのかも。それを、こうグラグラするすり鉢の淵を

  押さえる仕事が私の仕事。少し大きくなると、すりこぎ棒でする役目

  も回ってきましたが、そのすり鉢を押さえながら、いろいろな事を

  聞かされるわけですね。押さえてなくてはいけませんので、逃れよう

  もないですね。そんな機会を狙って向こう(親だったり、祖父母だったり)

  もわざとゆっくりすりこぎをしたりして、言ってくるわけです。

   それが済むと、やっと、食事です。でも、父親が帰ってこないと、みな

 待ちぼうけです。それを察してか早目に帰ってたんでしょきっと、

  子供は子供で、必ず「ご飯までには帰ってきなさい!」と出掛けに釘を

 さされます。

  近所のおばさんたちも、夕方遊んでると「××ちゃん!ご飯すんだの?」

 と訊いてきます。

  ホラッ!これって「吃飯了口馬?」と同じじゃないですか、

  だからね、どの国もそうしてただけでして、別に中国だけが”食”を重視

  してたのではなく、日本だってそうだったんだ。

   ということは、中国もそろそろそんな挨拶が聞かれなくなるじゃないかな、

  それって、その地域の人間の関係も、そういうことを口にしなくなるような

  希薄な関係になっていくことと同時進行なんですね。

   「吃飯了口馬?」が何時までも聞けるといいんだが。

   ということで、どうぞこちらから

   「吃飯了口馬?チー・ファン・ラ・マ?(ご飯食った?)」をご覧下さい。

   いつもご愛読ありがとうございます。

                           11月11日

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