オリンピックはじまる前から、ここで書いてきたのはその期待であり、
オリンピックが無事終えることの願いであった。
そして、どうやらこうやら、無事オリンピックは終わった。
では、当初のその期待に応えれたかどうかを、四回に渡って書いた。
今日はそれらを踏まえて、このオリンピックの総評を。
結論から言えば、私の評価は多分甘いと思いますが、
総じて言えば良かった、と思っています。
その根拠は、我々のように外でみているオリンピックとその自国の
人達が感じるそれとは大きくかけ離れています。とりわけ、今中国での
オリンピックは、中国の人達の眼を大きく見開かせる役割を果たし、
世界との関係を意識させるに十分でした。
それでも、自国の人達の喜びようは、我々とは相当温度差があります。
あの明るさが何より。
高揚感、躍動、一体感、
恐らくやってよかった!!と中国全体がいまだ興奮
冷めやらず、歓喜しているのが伝わってきます。
一方、他からの覚めた目で見てみるとそれはもう問題がないわけではない、
というより、問題だらけなんでしょうが、
それでも、私の評価が甘いのは、問題の無い会や国はありえなくて、それぞれ
が問題を抱え、それを乗り越えてやっているのが現状でしょうから、
そうした点を考慮するなら、なかなかどうして好くやった、と。
とりわけ、今回好かったのはボランティアの人達の活躍
ですね。これがないと、今オリンピックはかなり悲惨だった
ろうと、思われるくらい、ボランティアに負うところが大きかったのでは。
そして、オリンピック前のあの地震の辺りから、以前はあまり中国では
なかったこのボランティアというもののが、根付き始めました。
これは、大切なことです。国の施策より素晴らしい活躍をして余りある
これらの人達は一体何処から湧き出てくるのでしょう。
そして、彼ら彼女らは何時そうした高い、ボランティア精神を身につける
ことができたのでしょう。
内外のあらゆる記者が声を揃えて言ってます。
セキュリティーの過剰とも言える警備、様々な規制、ストレスのたまる日々
の中で唯一救いはこうしたボランティアの笑顔
これこそが、今オリンピックの最大の収穫
と皆さん絶賛。 私の知人もオリンピック施設にボランティアに参加して
たのを思い出し、連絡をとって見ました。
学生の彼は休みを利用して、会場案内兼通訳ガイドとして、某競技場に
参加、本人の弁でも、各国の選手を見れて良かった、自分は日本語は
分からないが日本選手の気配りや、礼儀正しさも分かった。
英語圏の人達のドライと言われている人達も決してそればかりでは
無いのも知った。
出来ることは進んでやった、そのことで相手が喜び、感謝される
歓びを知った。 実に楽しい10日間(彼は10日間を担当)だった。
こうした話しを聞くと、私の採点はまたまた甘くなって、
よかったなぁ、今オリンピックは、
と思えるのでした。
まもなく、パラリンピックです、その成功も願っています。
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