台湾にアピール、函館の魅力
昨日ここに、たまたま 台湾 のことを書きました。
新聞をみていたら、こんな記事がありましたので、
新聞記事の内容は、もっと函館観光に
来て戴きたいと、函館市は官民一体と
なった市長をはじめとした訪問団を、
来週台湾へ向け、トップセールスを計る
というもの。
毎年こうした誘致団は組まれていますが、今年は
これまで行っていなかった台中を訪問すること、
2005年をピークに頭打ち状態(昨年は約8万6千人)
にある観光客を増やそうとのもくろみ。・・・とあります。
で、記事を読んでの感想は、ひとつは、
昨年の数字が頭打ち状態とはいえ8万人以上函館に
いらしてる、というのは凄いです。
台湾の人口比からいっても、
また、台湾の方が国外に出る先が必ずしも日本とは限りません、
日本であったとしても北海道へ来るかどうかはまた限りません、
北海道に来たにしても道南・函館を選ぶかどうかは分かりません、
そうしてみると、この8万6千の数は少なくはありません。
台中を今回初めて訪問団は訪れるようです。毎回同じ箇所に
セールスに行くより、それはどんなセールス活動でも新しい場所の
開拓は鉄則でしょうから、台中に限らず今後ともそうした新しい処
を目指し訪問されることは大切と思います。
こうしたものは、ある種”ご縁”のものですから、何処にそうした、
”ご縁”があった今後発展しないとも限りません。
地元ですので我々はこうしたニュースを目にしていますが、
実は同じように誘致のために台湾を訪れている日本の自治体は
何も函館に限ったものではない、というのは当り前のことですね。
日本各地から台湾へそうした誘致訪問団が毎日のように訪れ
ているんですね、実は。
ですから、台湾の側のそうした窓口にあたる部署は日本各地
からの誘致合戦で、引く手あまた。
むろん、そうした部署だって口には出しませんよ、昨日は何々
県の知事さんが来たとか、何々市の市長さん以下経済人が大挙
して訪れてました、なんて話は。
でも、現実はそうなんですね。
で、そうした部署にも勿論立ち寄らなければ、なりませんが、
そうした部署やその関係者は毎日のように誘致合戦の状況を見て
ますから、多少の誘致の仕方では動かないのです。
実際に観光にいらしてくださる人たちへの直接のアピールや
「函館」ならではの魅力ある観光を創らなければ、それはもう
台湾のお客さんに限らず、今後香港や大陸のお客様をお迎え
するにしても、同じことになるでしょう。
で、二つ目は、
それには、だいぶ前にも同じような話題を取り上げ書きました。
旅はハードからソフト充実の時代に入ったんだと。
ハード(ホテルなどの施設の充実や、名所旧跡の観光整備)は
どこももう終えてます。
ソフト(旅先での細かなサービスや、言語のサポート) が
課題と数年前からなっています。
で、どうかというとまだまだソフトに充実はなっていません。
せめて、台湾からのチャーター便で、函館空港に降り立った
お客様に、函館の魅力を地元に目線で、ガイドブックにもないような
情報が盛り込まれた、それも中国語で書かれたパンフぐらいは用意
されては如何でしょう。
お泊り先の宿泊施設でも、中国語での案内書きを用意され、
従業員にも中国語で対応できる体制をつくるか、中国で簡単な
挨拶ができるようにされたほうが、受ける感じが全く違ってくると
思います。
ちなみに私の台中市の印象もとても好いものです。
私は言葉では困らなかったですが、それでも台中で地図を確認
していたら、何度か日本語で話しかけられました。
「お困りですか?」と。ご存じのように台湾のある世代の人たちは
日本語を習わされた時代がありますから、沢山いらっさるんですね
日本語がおできなる方が、でも私に話しかけてきたのは明らかに
その下の世代の方で、「如何して日本語が?」とお訊きすると、
母親が、とか、父親が、とか、親戚の叔父さんから習った
なんて言われてました。いまでも、台中の思い出といえば、
台北・高雄あたりで、それもホテルなんかでは、普通に日本語が
話せる方が必ず近くにおられて、別に何の不思議もなかったですが、
台中のような田舎(失礼!)でもちゃんと、そういえば泊まった旅館に
もいましたよ、怪しいですが面白い日本語をあやつるオネエさんが。
このことで旅の印象は全く違い、
そのことが後々まで印象に残るものです。
ですからこそ、ソフトの充実が必要で
函館のような田舎! はそれに力を注ぐべきでしょう。
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