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2008年6月 6日 (金)

中国四川省の農業  中国汶川地震 20

 今回震災にあった、四川省の主要産業はもちろん農業。

 中国全体にあっても、まだまだ農業従事者が多いですから、

 こうした奥地にあっては、農業がその柱となっています。

  昨年暮れに確かこの辺りは冷害に見舞われ、中国各地でも

 昨年末大雪が降るなど、その被害が心配されていた矢先の

 震災でした。

Mengzhong  そして、今日6月6日は、カレンダーで

 「芒種 マン・ヂォン」 と言いまして、

 ( :二十四節気の一つ、麦を刈り、稲を植える時期、)

  でして、本来なら、今こそ農作業で忙しい時期なのです。

   四川省も棚田が相当ありましたし、麦や綿花などが多く

  栽培されているようです。そういえば、四川省と言えばザーサイ

  の産地でもあります。

   ちょうど、今頃が秋に蒔いたものを収穫し、

   次ぎの作物の作付けに入らなければならない大切な時期でした。

   水稲、トウモロコシの作付けがもう今年は無理かもしれません。

   棚田の決壊、灌漑の途中での破損などが相当ありそうです。

    

    かなり、今回の被害は深刻です。家もさることながら、この先

  土地そのものを失うことになった農民がそうとうおりますから、その

  手当ても政府は考慮しなければならないでしょう。

   それと、以外に思うかもしれませんが、四川省の農業で以外に

  大きなウェイトを占めているものに、農家の家計を支えているのに

  養豚があります。

  日本のように本格的な大規模の養豚場がないかわりに、どの家も

  少量ではあっても家畜を飼っています。

   この辺り少数民族も多いようですが、私が見たのは、農家が

  一階が家畜の飼育場や農具の収容に使われ人は住まず、

  人は二階に住んで、丁度高床式の家に住まいしているような

  生活スタイルを多く田舎の方で目にしました。

    前にも書きましたがこのブタさんたちが相当犠牲になって

  るようですし、残されたブタも飼い手もなく、これも先日書きましたが

  伝染病と環境の汚染をおそれて、全て処分する方針のようです。

   いずれにしても今回の災害で、土地を追われ、全てを失った

  農民が相当数あるようですし、

   そうまで無くとも、今年の収穫が見込めず、その被害は想像以上

  に大きなものとなりそうです。

   何時の時代もそうですが、こうした弱い人たちに

   更に今回の災害は追い討ちをかける事態となっています。

  これが少し落ち着いたら、当然、農業の復興に手をかけなければ

  なりません。

    そのためにも、少し天候が落ち着いて、その他の2次発生的

  様々問題が早く一段落してくれるといいのですが、

    現地はまたもや、大雨が近づいているようで

    油断がなりません。

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