中国汶川地震 ⑥ 中国報道
当然のことですが、ここ数日から中国の中央電視台(テレビ)の
報道が、現場からの救出映像から、替ってスタジオでの専門家を
招いての報道へと変化してきております。
一週間を過ぎての、報道ですので、現場での動きが少なくって
きていることからも、当然といえば当然です。
近くの都市に運ばれた、負傷者で付近の病院は収容能力を
はるかに上回った数の病人がおりますし、治療の条件など
から、病人の移送を始めている映像が、一昨日、昨日あたりに
多く見られました。
それと呼応して、負傷しないまでも家を失い、あらゆるものを
失くした人たちへの、ボランティアの手が全国から差し伸べらて
いる様子が、報道されております。
今日あたりからは、被災者の心のケアーをどうするかといった
観点に移ってきております。
一週間が過ぎて、学校の授業が始まった地域もあるようです。
これらは、時間の経過と伴に、全て当然といえば当然の流れで
徐々にそちらへ向うのでしょうが、
最初の頃にも書きましたように、今回の地震の死傷者や負傷者
には、子供の数が多くとても心が痛みます。
そうした中でも助かった小さな子供たちや、災害に会いながら大人
顔負けの活躍をして、自分と同じ年頃の同級生を助けた子供や、
自分で建物の下敷きなりながら気丈にも救助をちゃんと待っていた
小さな子のインタビューを聞いていると、その受け答からして、こんな
しっかりした子供は日本には少ないのでは、と思えます。
それでも、こうした子供たちの心に残した傷跡はおそらくとても
大きいのでしょうから、なんとしても今後のそれらのケアーを含めて
しっかり遣ってもらいたいものです。
報道もこれまでのちょっと興奮したそんな雰囲気からは脱して
落ち着きを取り戻しつつあるように思えます。
報道機関の人たちも、災害発生と同時に現地に入りこの間、
危険を顧みず災害地を駆け回っていたので、報道をする側も
当り前ですが興奮状態にありました。それがようやく少し落ち着き
を見せはじめております。
震災後9日目、まだまだ遣ることは山のようにあるでしょうから
日本の医療チームを要請したようです、どんどん他所の力も
借りたほうがいいのです。
一週間目辺りから、個人的にも中国各地の友人から次々
にメールを戴いております、彼ら彼女らも少し落ち着いたの
でしょう。
異口同音に、今年の中国は春節の大雪に始まって、
どうしてこんなに落ち着かない年なんだろう、といぶかって
ます。
更に同じように、報道で目にした日本の救護隊の活躍に
お礼が。こうした活躍を目にすることができて嬉しいと、
機会があったら貴方(私)から、自分の知らない多くの日本の
人たちにも間接的でもいいからお礼を言って貰いたいとの
同じような内容のメールと次々に貰いました。
何処でも何時でも口を開けばこの話題なのは、
各地から届くメールでもよく分かります。
日本の報道は恐らくこのあと、極端に少なくなって
いくことでしょうが、それは、大きな新たな事件が少なくって
いくという好い面と、報道の関心が他へ移ってしまうという
恐れとが内在しています。
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