中国汶川地震 ⑫ 今日の報道、ダム決壊の恐れ、中国の河川について
報道を見る限り、ダム決壊の問題が取り上げられてますが、
このダムも二つありまして、一つは作られたダムですね治水のダム
が四川省だけでも相当あるようです。
もう一つは今回の地震で、山肌が崩れてそれが、片側か両側から
崩れた土砂で川の行く手が埋まり、突然出来上がった、ダムというか
堰きとめられた水ですが、これまた半端な量じゃないのでダムという
ほうが適切でしょう。
もともとは?四川省というくらいですから、四つの川なんでしょうね。
このあたりの川の多くは長江へ注がれるのが殆どなんでしょう。
中国の川は、多くは川という表記ではなく、河か江での表記が多い。
我々がすぐ思い浮かぶ、長江や黄河は、我々の川のイメージからは
程遠く、余りに大きく、雄大です。
日本のように山間を縫って下りてきた雨水が一気に一つになり
山から陸地を抜け幾らもいかないうちに海まで出てします、勾配が
きつい川ではありません。
また、これらの川の距離も想像を絶する長さです。
ゆるい標高差を滔滔と流れる川が中国の川のイメージです。
ですが、今回は多少事情が異なっているようです。
四川省の成都は盆地の街ですので、標高そのものは高くありません
がその周囲は急にグンと高いところが多いようです。
この周囲の盆地を囲む山々はそこそこの高さが
あって、その山間を四川省の川は下ってくるわけですが、日本の
ような極端な急流ではないでしょうが、山間の川ですので、川幅も
流れも日本のそれとそう変わりない勢いを想像して構わないと思い
ます。
古来から「天府の地、天府の国」と呼ばれるだけあって、肥沃な土地
があり、この肥沃な土地は雨によって齎されます。
今日のニュースを見ていると、人口のダムも何箇所か問題個所が
あるようですが、地震で出来た自然のダムが、そろそろ限界でこのまま
では、下流にある村落に影響があるという判断で、非難も始めています。
村落といってもその非難人民数は十数万単位ですからこれまた大変
です。
今現在でも避難所生活で不便な思いをしていたり、負傷している人も
相当おられるでしょうのに、そこから移動を余儀無くされております。
四川省のみなんもよく目にしている地図で言いますと、私は余り
北側を歩いてません。成都を中心にどちらかといえば、その南側
といいますか、地図でいうと下側を歩いております。ツアー旅行をした
ことがないので、大概はぶらぶら自分で地元の人の乗るようなバスで
移動したりしてますから、南側の観光地、楽山・峨眉山は訪れました。
その時は四川省の下の貴州省の省都、貴州から四川省に入った
ように記憶してますので、省境(県境の)小さな街も歩いてます。
納渓や、宣浜といった、観光ガイドブックには全く載らない、街の
印象もあります。
そのバスでの車窓から見る両岸の景色は、多少北側とも違う
のでしょうが、やはり山間の道を縫って進む細い道とそれに添って
その下を川が流れているという、どこにもあるような景色でした。
そんな記憶から思い起こしてみても、あれらの山が崩れたなら
簡単にダムができてしまいます。
水ですから低きに流れるのは当り前ですから、流れる場所を作って
やらなくてはなりません。そして、その下流もまた日本の感覚では
ありえない長さの流れが続くわけですから、大変です。
ですので、直近のすぐに影響を受けるような場所での避難者の数だけで
先ほどの数、十数万の単位。これがさらにずーと下流の心配される
人たちまで非難させるとなると百万の単位に近くなるか、超えそうです。
つまりですね、何度も何度も申し上げているように、
中国での様々な出来事は、その広さ と 人の多さ が
際立って我々が想像しているものより、凄いということです。
とにかくデカイんです。
そしてとにかく、人が多いんですね。
それは何度も申し上げているように、あのテレビ画面の
小さな四川省地図だけで判断しないで下さい。
この広さと、人の多さが最大の悩みです。
そして、これも何度も書いてきましたが、
二次災害を起こさないようにして貰いたい。
先日、道路の復旧工事に当たっていた人たちが、土石流に巻き込まれ
正式な数が取れてないが、報道では200人程度が行方不明となって
いる痛ましい事件があった。
こうした事態だけは何としても避けて貰いたい。
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