チベット・クエスト 今週読んだ本
チベットが気になる。別にチベットに何か特別の思い入れがあるわけじゃない。
でも、いつでもということではないが、折に触れて気になる。
ひとは何故、辺境の地にあこがれ、辺境に関心をよせるのだろうか。
こんなに、便利な世の中にあって、それはそれは遠くの辺境の地など
どうでもよさそうなものだが、気になる。
チベットは、もちろんポタラ宮殿のあの壮言な佇まいも
チベットまでの鉄道が通じた、というニュースも暫く心に引っかかっていた。
行けないなら、本でも見てやろうと思って引っ張り出してきた。
改めて今回もう一度。
年とともに、宗教にたいする感覚も多少変わってるようです。
チベット教、というのがこれまた分かったような分からんような
のところがありまして、
ダライラマの問題も、よく分からない。
この本は著者である写真家が、やはりチベット教の莫としたところが
気になり、自らインドへ。なぜならチベット教の主要なメンバーがインドに
いるかれですね。インドへいって、同行した通訳謙・知人のチベット人と
一緒に高僧を尋ね、インタビューを重ねながら、その本質に迫ろう、
という企画の基に旅立ち、戻ってから書かれています。
この本一冊でチベット仏教が分かる、というのは無理な話で
それは期待はしてないが、この本はますます、チベットへの興味を
かきたてられ、楽しかった?と言っていいのかなあ~
それにしても、人間信じる力、は凄いですよ。
あの辺境にな~んもないようなところでも、逞しく、希望をもって生きてゆく
あらゆるものが足りてない、なのに心は充足している。
一方文明社会は、あらゆるものが余ってる、なのに心はいつも満たされない。
人間っていったい、どうしてそうなるの?
は永遠のテーマなのかも知れません。
あと数年したらもう一回読んでみましょ、この本。それまで元気だったら。
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