中国 鉄道の旅
今夜、また関口知宏の「中国鉄道大紀行」が再放送されます。
この番組すでにBS放送では、終えてまして、ダイジェスト版もやってました。
なのに、又見ちゃうんですね。それくらい、好きです。
大体、自分でも中国での旅の醍醐味の一つは、列車移動にあると思ってます。
飛行機はどうも、移動だけの手段にしか思えず、旅とは言い難いものが
あります。広い中国ですので、効率の面からだけいえば、断然飛行機です。
なにせ、飛行機1時間がだいたい、列車で一日つぶれちゃいますから。
この番組が素晴らしいのは、昨今マスコミがこぞって取り上げる「中国」は
どうしても、何かしらセンセーショナルなものが無いと話題になりませんから、
そうした、最先端か最后端の話題や、とてもとっぴなものが番組に登場する。
それは、それで、話題ですから構わないのですが、それが全てと思わせる
危険を常にはらんでいまして、実際それを見て中国の印象を決めている人も
すくなくありません。
この旅、今年春4月に始まりまして、11月にカシュガルに着いて
終わりました。その距離もすごいのですが、誰のアイディアなのか
中国鉄道を一筆書きで回ろう、というわけですので、とても観光地でも何でもない
地域が沢山でてきます。旅行で行くような路線でない路線も数多くでます。
それが好いんですね。人々の本当の暮らしは実はそういうところにあるんで、
何も華やかな都会に住む人たちが、全てではありません。むしろ大多数はこうした
ところに住んでいる人たちが暮らしを支えています。
子どもを連れて移動している人たちが多いように思えます。
私も子ども好きのせいもあって、車中で実に沢山の子どもと
お母さん達と知り合えました。そこで交わす暮らしのあれこれこそ
が、本当の姿です。
さらにこの番組では、乗り換えが多いため、その時間を利用
して、各地で途中下車をし、周辺を散策します。
これも、また外の番組では見られない部分です。それは、まったく予期しない
出会いと、時間をもたらしますので、多分相当編集もしていると思いますが、
それでも、これまでの番組作り、とりわけ、中国でのこうした旅番組構成上は
考えられないものでした。それは、無論中国側にもそれを受け入れる変化があって
のことでは、あります。
それで、何度も見てるんですが、何度も楽しめるんですね。
実は、放送のほかに録画でも途中見てますので、一体もう何回みてるんでしょ。
中国へ行かれて実際旅をされたことがある方も、
まだ、中国そのものに足を踏み入れたことがない方も、
どうぞ、ご覧になってみて下さい。
やはり「百聞は一見に如かず」なのかも知れません。
今夜のお薦めです。 NHK総合 今夜7時30分スタート です。
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