「日中国交35年」新聞記事 に 想う
北海道新聞の「社説」で
日中国交35年、 未来開く新たな一歩を
と題したものです。
1972年9月29日日中国交正常化共同声明から
35年。この記事のいうように確かに、この35年間で主に中国側が
大きな変化をもたらし、とりわけ経済の面では、大きく様変わりしました。
記事はこのあと、歴史認識問題 にふれ、
先ごろからよく耳にする「戦略的互恵関係」を・・とあるが、
このコトバもそろそろ一人歩きし始めて、本当の意味を問う人は少ない。
さらに、近く、互いの首脳の相互訪問が予定されている、ことに触れている。
ただ、隣国の首脳同士が訪問さえしない、あるいは、しないことを宣言
したりするのは、その事自体が異常なことであって、相互訪問が普通のこと
だという感覚を失くした、ここ数年は不幸な時代といえます。
更に、この記事の締めくくりは、
「中国は来年夏に北京五輪という大イベントを控えている。日本も協力して
大きな友好の花を咲かせるときだ。」
との纏めで終わってますが、どうも、無難なまとまりで、
オリンピックは別に、日本に限らず世界の平和の祭典ですので、全ての
国が協力しあって、平和の中でのスポーツの意義は、全世界の人に
感じとって貰いたいとは思います。
いつも思うのですが、記念の年、というのは分かるのですが、何故この
35年という決して区切りの良いわけでもない35年という年がこんなに
強調されるのかが、分かりません。
国交35年を皆取りざたしているということは、それ以後35年それを
上回る両国間の大した進展が無かったという証明でこそあれ、このことが
そうそう喜んでばかりもいられない、というそっちの事実の方が気になります。
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