中国お正月の 食べ物
いよいよ近づいてきました、お正月「春節」(18日)。
そこで、だんだん中国でも無くなりつつある中国の週間の中で、今日は食べ物の話を。
お正月に一家が集まり、その前の日、除夕の夜は、一家全員が同じテーブルを囲んで
の食事となります。この夜の食事は「年夜飯ニェン・イェ・ファン」を、食べますが、この夜
の食事を皆集まることから「団円飯 トゥアン・ユァン・ファン」と呼びます。
でこの「年夜飯」は力が入ってますから、それはかなり豪華。私がお呼ばれで、行った
お宅では、まずは必ず欠かさずでるのが「魚」これは中国語を習った方ならすぐ分かる
魚のユゥの発音が、余裕の音に近いので「年年有余(年々余裕が出てよくなる)」の
縁起をかついでの魚料理。
勿論料理の方法は各地でまちまちだし、得手不得手や、その魚にあった調理法も
あって、いろいろですが。
つぎに「年糕 ニェン・ガォ」(お餅)も必ずでます。こちらも発音からくる縁起かつぎ
でして、「年年高(年々高上)」の高ガォ の音がこの糕ガォ とかかっています。
この手の発音(音)での洒落落ちが多く、日本の目出度いの 鯛 と、喜ぶの 昆布
のような遊びが多いのはどの国も同じと言えます。
食後の果物も、その手でして、 リンゴ は ピン・グォ の音から 平安 ピン・アン
に係り、ナツメは 中国語での 棗ザァオ が 早 ザァオ と同音で 春が早く来ない
かなあ~という期待、 落花生は 一名 長生果 チャン・ション・グォ とも呼ばれ、
この字からお分かりのように、 長生きに係っています。
そして、なぜ ギョウザなのか、というご質問を受けますが、
ギョウザは、音と形に意味があり先ず形が、古代中国の貨幣が 丁度ギョウザの
ような形大きさでした。そこで、お目出度いこの日にギョウザを食べます。
さらに この 餃子の中国語はご存知のように ジャオ・ズとなりますが、中国で
真夜中のことを 子(ね)の刻と言いますね、真夜中零時を 子夜ズゥ・イェ と
いいます。で、この新旧の年が丁度交代する、この交代の 交の 音がジャオ
でして、餃子ジャオ・ズ と 交子 ジャオ・ズの 音が重なります。
つまり、 餃子を食べることで、年を越す(交子)となるわけであります。
皆で餃子を包む時、その餡の中に、硬貨やそのほか何か目印になるものを
炒れ、それを皆で食べた時、それに当たった人こそ、その年の幸運が訪れる、
という趣向もよくやります。
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。
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